12月1日に行われたJ1リーグ第37節で、サンフレッチェ広島はホームで北海道コンサドーレ札幌に5-1の大勝を収めた。その先制ゴールを生んだ芸術的なラストパスが脚光を浴びた。 前半8分だった。自陣中盤で素早くリスタートしたボールを、ゴンサロ…
12月1日に行われたJ1リーグ第37節で、サンフレッチェ広島はホームで北海道コンサドーレ札幌に5-1の大勝を収めた。その先制ゴールを生んだ芸術的なラストパスが脚光を浴びた。
前半8分だった。自陣中盤で素早くリスタートしたボールを、ゴンサロ・パシエンシアを経由して、左ウイングバックの東俊希がタッチライン際で受ける。ワンタッチでルックアップした東。逆サイドに逃げる動きをした加藤陸次樹を視界にとらえると次の瞬間、得意の左足で低弾道のアーリークロスを送った。するとボールはカーブしながら地を這うように、3人いた相手DFとGKの間を切り裂いて走り込んだ加藤の目の前へ。加藤は落ち着いて右足ダイレクトでゴールに流し込んだ。
加藤の落ち着いたシュートも当然、称賛すべきだが、それ以上に見事だったのは、スピード、コース、タイミングと、すべて完璧だった東のピンポイントクロスだ。この芸術的なラストパスに対して、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。
「シュンキ!絶妙!」
「ディフェンダー3人をかわす、弓なりのパス。 黄金の左足、東。」
「まじデブライネ」
「本当に芸術品みたいなラストパスだった」
「美しすぎる」
■1得点2アシストの活躍で最終節へ
先制点をアシストした東は、前半アディショナルタイムには右サイドからのフリーキックを蹴り、ゴール前に入れたクロスが直接ゴールインして得点も記録。さらに後半42分にはコーナーキックからピエロス・ソティリウのゴールをアシスト。この試合1得点2アシストの活躍を見せた。
これで広島は、リーグ戦残り1試合を残して勝点68(19勝11分け7敗)で、首位のヴィッセル神戸と勝点差1の2位となった。逆転優勝を賭けた最終節、12月8日のガンバ大阪戦でも、東の“黄金の左足”に期待だ。