ボスラーの加入は、中田翔の起用法を含めて注目だ。(C)産経新聞社 31歳の助っ人は、再建のカギとなるか。11月28日に中…

ボスラーの加入は、中田翔の起用法を含めて注目だ。(C)産経新聞社

 31歳の助っ人は、再建のカギとなるか。11月28日に中日は新助っ人としてマリナーズ傘下に所属していたジェイソン・ボスラーと契約する方針であることが明らかになった。米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』など複数の米メディアが伝えた。

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 24年シーズンも苦心が続き、3年連続セ・リーグ最下位となった中日。井上一樹新監督の下、捲土重来を期する来季に向けては、リーグ最下位の得点数(343)に終わった貧打の改善が最重要課題となっていた。

 その中で迎え入れたボスラーは、待望の大砲候補だ。MLBでの通算実績は打率.201、10本塁打、OPS.699と乏しいが、マイナーリーグでは異彩を放ってきた。マリナーズ傘下に所属した24年シーズンは打率.303、31本塁打、101打点、OPS.944とハイアベレージを記録。シーズン後にFAとなったものの、中日の喫緊の課題だった「打」で目に見える結果を残していた。

 左投手をやや苦にするプルヒッター傾向はあるが、4番候補として期待できる長距離砲としての魅力は大きい。ゆえに現地メディアでの評価は軒並み上々だ。ボスラーの中日移籍を伝えた『MLB Trade Rumors』は「別のマイナーチームでチャンスを見つけることもできただろうが、日本行きの方が彼自身の仕事は安定性が増し、より良い契約も得られることは間違いない」と指摘。NPBでの挑戦を好意的に綴っている。

「中日でどの役割を当てられるかは不透明だが、ボスラーの多才さは、活用する球団にある程度の柔軟性を与えている。アメリカではマイナー契約を結ぶしかなかったことも考慮すれば、日本への移籍は彼にさらなる保証と11年間のプロキャリアの新たな章をもたらすことになるだろう」

 このボスラー加入は間違いなくチームに競争を生む。とりわけ一塁専門となり、コンディション不良などから成績を欠く中田翔に刺激を与えるうえでは、その起用法は興味深いものとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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