◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(30日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2852人)前週「カシオワールドオープン」の最終日、石川遼は涙を流した。ホストとして臨んだ大会の最終日に4バーディ、…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(30日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2852人)
前週「カシオワールドオープン」の最終日、石川遼は涙を流した。ホストとして臨んだ大会の最終日に4バーディ、4ボギー「72」と伸ばせなかった。悔しさに声を震わせた体験を、今週は完全に振り切れているといえばウソになる。
「自分的にはだいぶ、ダメージを受けていた。あの最終日を反省して、生かしたい気持ちしかなかったんですけど、まだつかみきれていない部分がある」。心のすき間に難コースの東京よみうりCCが牙をむいた。
初日に「73」、2日目に「70」を打って3オーバー25位からスタートした。開始1番、セカンドショットがピン奥につき、3打目でミスショットが出ていきなりのボギー。続く2番も3パットでスコアを落とした。5番、6番(パー5)を連続バーディ。8番(パー3)をボギーとしたものの、11、12番を再び連続バーディを奪った。
14番はティショットが右の木に当たり、この日4つ目のボギー。「一日を通して、大きなミスが3、4つ出てしまった。これではいくらバーディを獲ってもスコア伸びないし、自分のやりたいゴルフではないなと」。17番(パー5)、18番(パー3)をバーディとして「68」。今週初めてのアンダーパーとなったが、内容面に課題は残る。
「完璧なショットでも結果的にラフだったり、グリーンを外したりというのが今週は多すぎる。初日のつまずきを取り返そうとして、自分が前のめりになってしまっている証拠。そんなに悪い感じではないけど、ちょっとしたことにつまずいてしまっている」と少しの“ズレ”がスコアに大きく影響した。
6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」でツアー通算19勝目、11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」で節目の20勝目を挙げたシーズンも残り18ホールで終わる。「最後にしっかり、自分のゴルフをしたい」。最終18番まで追求し続ける。(東京都稲城市/合田拓斗)