暮れに東京大賞典を控えているとはいえ、1着賞金1億2000万円は、春のフェブラリーSと並び、ダートにおける最高賞金レース。中京競馬場ダート1800mコースはスタンド前、坂の途中からスタートして馬場を1周と少々。最後の直線に待ち構えている…

 暮れに東京大賞典を控えているとはいえ、1着賞金1億2000万円は、春のフェブラリーSと並び、ダートにおける最高賞金レース。中京競馬場ダート1800mコースはスタンド前、坂の途中からスタートして馬場を1周と少々。最後の直線に待ち構えているのは1.8mの坂だ。過去10年で、推定上がり最速馬は[4-2-1-4]。これを含め上位3位までを集計すると[8-7-2-19]だ。

 ◎サンライズジパングはみやこS優勝馬。2歳時のJBC2歳優駿でフォーエバーヤングの2着しているが、3歳春は若駒賞に勝って皐月賞、日本ダービーとクラシック路線を歩むもダートに戻って不来方賞で重賞初勝利。ジャパンダートクラシック3着のち、みやこSで古馬を一蹴した。ここまでダートに限れば[3-1-1-1]。過去10年間で3歳馬はルヴァンスレーヴとクリソベリルは勝利し、クラウンプライドとノンコノユメが2着している。

 〇レモンポップは昨年の優勝馬。ここまで国内に限れば[12-3-0-0]と連対率100%で、国内重賞は6連勝中だ。昨年は大外枠を引き当ててしまったが、ダッシュよくゲートを飛び出してハナを切り、半マイル通過48.8秒、前半1000m60.9秒のマイペースに持ち込んで、最後は12.1秒、12.6秒。初めての距離、初めてのコーナー4回も無事にクリアして、2着以下を完封してみせた。自分のペースで行ければ連覇も視野に入る。

 ▲ハギノアレグリアスは59.5kgを背負ったシリウスSで豪快な追い込み勝ちを決めて、同レース2連覇。これを含めて中京コースは[3-1-0-1]と得意にしている。7歳馬とはいえ、途中、脚部不安による長い休養があって今シーズンは充実している。昨年は前が楽をするペースで、上手く脚が溜まらなかった印象だ。前走のような競馬が出来ればチャンスは広がる。

 △ペプチドナイルは今春のフェブラリーS優勝馬。逃げ、先行力を武器に比較的長めの距離で実績を積み上げ、この春から本格化。前走の南部杯は外枠を引き当ててしまったが、レモンポップに真っ向勝負を挑んで2着。今度は逆転を狙う。

 昨年追い込んで2着の△ウィルソンテソーロは暮れの東京大賞典で逃げて2着。今年はJBCクラシックを楽勝した勢いも加味したい。近走はやや精彩を欠いているものの△セラフィックコールはデビューから5連勝でみやこSを制した実力馬。マークは必要だ。最後に前走に復調の兆しが見えた△グロリアムンディ。昨年の平安Sは強かった。