◇サッカー高円宮杯U-18プリンスリーグ東海 最終節 磐田Uー18 4-2 清水ユース(30日・ゆめりあサッカー場) ジュビロ磐田U―18が首位・清水エスパルスユースとの「静岡ダービー」を4―2で制した。磐田は前半7分にMF川合徳孟(3年)…

◇サッカー高円宮杯U-18プリンスリーグ東海 最終節 磐田Uー18 4-2 清水ユース(30日・ゆめりあサッカー場)

 ジュビロ磐田U―18が首位・清水エスパルスユースとの「静岡ダービー」を4―2で制した。磐田は前半7分にMF川合徳孟(3年)の3戦連続ゴールで先制すると、後半も3点を追加した。得失点差で届かず逆転Vは逃したが、2位でプレミアリーグプレーオフ(PO)の切符をつかんだ。

 試合終了の笛に、磐田イレブンはハイタッチを交わした。PO進出を決めたことよりも、清水を倒したことがうれしかった。今季はクラブユース東海大会などで宿敵に3連敗。「絶対に勝つ、という気持ちだった」とDF渥美慶大主将(3年)が言えば、川合も「先制点が大事になると思っていた」と3戦連発を喜んだ。

 清水とは勝ち点で3差、得失点差が9あった。5点差で勝てば逆転優勝。かすかな希望に向かって選手は突き進んだ。後半3分、川合のスルーパスからMF高沢海志(2年)が加点すれば、同19分のFKからDF甲斐佑蒼(2年)が今季初ゴール。3―0だ。

 最終的に2点差勝利で、優勝には届かなかったが、「チームにとって大きな勝利。次に向けて自信になります」と甲斐は胸を張った。トップチームはこの日の逆転勝利でJ1残留へ踏みとどまった。弟たちも来週のPOでプレミア復帰を決めてみせる。

(里見 祐司)

 〇…まさかの4失点にイレブンは清水ユースの選手たちは肩を落とした。1―4の後半36分にMF矢田龍之介(3年)がミドルシュートを豪快に突き刺したが、「勢いにのまれた。優勝した感じがしない」と首を振った。それでも「優勝は優勝。選手はよくやった」と沢登正朗監督(54)。初戦敗退した昨年のPOを、この日のスタメンのうち8人が経験しており、指揮官は「独特の雰囲気を乗り越えたい」と必勝を期した。