巨人の阿部慎之助監督(45)が11月30日、国内FA権を行使し、阪神残留を決めた大山に男気エールを送った。ラブコールは実らなかったが「野球界を盛り上げていこう」と来季も熱く伝統の一戦を戦う決意を語った。 「やることをやってチャレンジした。…
巨人の阿部慎之助監督(45)が11月30日、国内FA権を行使し、阪神残留を決めた大山に男気エールを送った。ラブコールは実らなかったが「野球界を盛り上げていこう」と来季も熱く伝統の一戦を戦う決意を語った。
「やることをやってチャレンジした。FAはこちらが決めることではない。本人の意向だろう」
“恋人”の決断を素直に受け止めた。FA宣言した宿敵の4番に対して巨人は、阪神を上回る6年総額24億円超の大型契約を提示。阿部監督が自ら「世紀の大FAの先駆者になってほしい」と願ったが、結果的に成就することはなかった。それでも過去、前例のない阪神から巨人へのFA移籍に向け、堂々と競争に参戦した事実は意義深い。
長い歴史と伝統を誇る東西の雄。阿部監督は「本人からも連絡をいただいた」と明かし、真っ向勝負で挑む伝統の一戦を心待ちにした。「敵同士だけどまた阪神-巨人、巨人-阪神を盛り上げていきましょうと伝えられたので、よかったです」。歴史的なFA争奪戦が決着した。野球界の発展につながると信じ、今後はソフトバンクの甲斐、石川の獲得に全力を注ぐ。