◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(30日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2852人)1年前に果たせなかった完全優勝のチャンスが巡ってきた。1番で短いパーパットを入れたあと、中島啓太は最終日…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(30日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2852人)
1年前に果たせなかった完全優勝のチャンスが巡ってきた。1番で短いパーパットを入れたあと、中島啓太は最終日のカップ位置をチェックするためもう一度グリーンを振り返る。
「あしたのホールロケーションはここだろうなと分かっていたので、岡崎錬キャディと話していた」。第3ラウンドを回りながら、優勝争いのイメージを組み立てた。
昨年は初日からトップを守って最終日に入ったが、蝉川泰果に逆転を許して1打差2位で終えた。
欧州ツアーを主戦場にする今季は、3月「ヒーローインディアンオープン」優勝の資格で本大会に出場。7位に入った2週前の「DPワールドツアー選手権 ドバイ」でシーズンを終えるはずだったが、10月のメジャー「日本オープン」で地元・埼玉のファンの声援に応えられなかったリベンジとして、再び日本の試合に戻ってきた。
初日「65」をマークして首位に立つと、2日目「66」でトップをキープ。この日は3バーディ、1ボギー「68」と2つ伸ばすにとどまったが、通算11アンダーで首位から落ちることなく最終日に入る。
「きのうよりはスコアが出ませんでしたけど、グリーンにしっかり乗せて、乗らなくてもアプローチでタップインパーも何回かあった。ストレスなくできている」とこの日のパーキープ率94.444%の安定感はフィールド2位。「自分のやるべきことをコツコツ積み重ねていけばいい」と優勝争いに向けても冷静な姿勢は変わらない。
完全優勝となれば、欧州ツアー初優勝を除けば国内では自身初。「去年よりもしっかり自信を持って。地元の友達、お世話になっている方々のために、バーディを獲っていきたい」と、1年前と「日本オープン」のリベンジを誓った。(東京都稲城市/谷口愛純)
<大会の完全優勝者>
2012年 藤田寛之
2002年 片山晋呉
1998年 宮本勝昌
1996年 尾崎将司
1987年 青木功
1984年 中村通
1983年 青木功
1979年 青木功
1970年 杉原輝雄
1967年 河野高明
1965年 杉原輝雄