プレミア12では打率6割を超える打撃を見せつけた陳傑憲。(C)Getty Images 国際舞台で声価を高めたカリスマ的な主将に熱視線が注がれている。先に行われた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」で…
プレミア12では打率6割を超える打撃を見せつけた陳傑憲。(C)Getty Images
国際舞台で声価を高めたカリスマ的な主将に熱視線が注がれている。先に行われた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」で台湾代表の世界一に貢献した陳傑憲だ。
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大会を通して異彩を放った。陳傑憲は、打率.625、2本塁打、6打点、長打率.917、OPS1.617と軒並みハイアベレージを記録。台湾が4-0で勝利した日本代表との決勝戦でも値千金の3ランホームランを放ち、見事に大会MVPに輝いた。
歓喜の輪の中で男泣きした。青春の高校時代を岡山県の共生高で過ごした陳傑憲にとって、日本で台湾に初の国際タイトルをもたらしたのは、何よりも誇らしいことだった。
そんな30歳のスラッガーは、このプレミア12の活躍を経て、ステップアップを図るかもしれない。台湾のニュースサイト『ETtoday News』によれば、統一セブンイレブンライオンズに所属する陳傑憲の代理人は大会後に日米複数球団から関心を持たれていることを明かした。
もっとも、今オフの移籍は非現実的と見られている。すでに台湾球界の海外FA申請期間は過ぎているためだ。ゆえに日米両球界に移籍するにしても来オフというのが既定路線なのである。
陳傑憲は共生高時代の2012年にプロ志望届を提出したものの、無念の指名漏れを経験。大谷翔平や藤浪晋太郎ら“逸材”が揃った世代の中でNPBの扉を叩くことは叶わなかった。
仮に日本球界への挑戦が決まれば、本人にとってエポックメーキングな契約になるのは必至だ。
今回の移籍騒動を伝えた台湾のスポーツ専門サイト『Sportz』は「今の成熟度なら日本で外国人としてプレーすることになっても優遇される可能性は十分にある」と強調。「今でも日本語を扱える陳傑憲の礼儀正しい態度は、日本のファンからも評価される選手になるはずだ」と説いている。
果たして、高校時代から思い入れのあったNPB入りは実現するのか。夢を追いかけてきた陳傑憲にとってこの1年は真価が問われるのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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