リチャードは今季1軍15試合の出場にとどまった(C)産経新聞社 昨年も多くの選手の移籍が話題を集めた現役ドラフトの開催が今年も12月9日に迫っている。 昨年はソフトバンクで1軍経験がなかった水谷瞬が日本ハムに移籍。その水谷は交流戦で大ブレイ…

 

リチャードは今季1軍15試合の出場にとどまった(C)産経新聞社

 

 昨年も多くの選手の移籍が話題を集めた現役ドラフトの開催が今年も12月9日に迫っている。

 昨年はソフトバンクで1軍経験がなかった水谷瞬が日本ハムに移籍。その水谷は交流戦で大ブレイク。歴代最高となる打率「.438」をマークしてMVPに輝いたことも多くの話題を集めた。

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 在籍球団ではなかなか活躍のチャンスにめぐまれない選手に光を当て、移籍の活性化につなげる目的の現役ドラフトで今季はどんなドラマが起こるのか。

 その意味で注目が高まっているのは、ソフトバンクのロマン砲、砂川リチャードにもある。 今季ウエスタン・リーグでは18本塁打、54打点で5年連続5度目の本塁打王、3年連続4度目の打点王を獲得。毎年、ファームでは圧巻のパフォーマンスを示すも1軍の壁をなかなか突き破れない。

 今季1軍では15試合の出場、打率.226、0本塁打、1打点にとどまった。チームでは今季から一塁を西武からFA移籍してきた山川穂高、三塁を「プレミア12」にも出場、侍ジャパンの一員としても存在感を高める栗原陵矢が守るなど球界屈指の内野布陣の中でリチャードがもがく日々も続いた。

 先に行われた球団との契約更改交渉の中では現状維持の1000万円を保留。働き場所を求めて移籍志願の意思も示したとされるロマン砲が、果たして現役ドラフトで名前が挙がる可能性もあるのか。去就をめぐって、多くの野球ファンから注目を集めている。

 現役ドラフトでは第1回にDeNAから中日に移籍した細川成也がブレイク、第2回の同ドラフトではソフトバンクから日本ハムに移籍した水谷がブレイクと新天地で花を咲かせている。 

 ここにきて、リチャードの処遇をめぐっては日本ハムの新庄剛志監督も気にかける発言を行うなど、ひそかな注目選手となっている。一方、手塩にかけて育ててきた球団にとっても覚醒を期待するからこそ、そう簡単に放出を認めるわけにはいかない。

 契約更改を保留としたことで今後も球団とリチャードの話し合いは続く中、球界きってのロマン砲をめぐって水面下の動き含め、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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