阪神時代は一軍で周囲を納得させるだけの結果を残せなかったロハスJr.。(C)産経新聞社 果たして、日本球界での再挑戦は実現するのか。元阪神の助っ人で、今季はKBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズでプレーしていたメル・ロハスJr.の去就に関…

阪神時代は一軍で周囲を納得させるだけの結果を残せなかったロハスJr.。(C)産経新聞社

 果たして、日本球界での再挑戦は実現するのか。元阪神の助っ人で、今季はKBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズでプレーしていたメル・ロハスJr.の去就に関心が集まっている。

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 現在34歳のロハスJr.は、KTウィズに復帰した24年シーズンに圧巻の成績を残した。全144試合に出場を果たすと、打率.329、32本塁打、112打点、長打率.568、OPS.989のハイアベレージを記録。打率、本塁打、打点の3部門でリーグ10傑入りを果たし、MVPを獲得した20年以来となる再ブレイクを果たした。

 衰え知らずの実力を発揮した助っ人は国際的な声価も高めた。MLBの公式メディア『MLB INSIDER』のマイク・ロドリゲス記者は、自身のXで「日本の2球団とMLBのナショナル・リーグの球団が獲得を狙っている」と投稿。ロハスJr.がNPB復帰を含めて交渉中であるという怪情報を明るみにした。

 もっとも、NPBでの彼は「ダメ助っ人」のレッテルを貼られている感は否めない。21年から2年間、阪神に在籍していたロハスJr.だが、通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と成績は低迷。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で合流が遅れた影響はあったにせよ、「日本の投手は絶対にストライクは投げない。球を散らして真っ向勝負をしない」とボールゾーンを駆使した勝負に対応しきれなかった姿は強く印象に残っている。

 ゆえに韓国国内でも日本での再挑戦に懐疑論が飛んでいる。

 日刊紙『スポーツ傾向』は「また日本? 本当か?」と銘打った記事を掲載。鳴かず飛ばずだったロハスJr.の阪神時代を「メジャー復帰を見込んだ日本行きは失敗だった」と振り返った上で、囁かれるNPB球団との再契約について、こう綴っている。

「KTウィズとの再契約の過程で日本球団からの関心に対する話が再燃した。ロハスJr.に目が向けられているということだが、その実体を確認するのは難しい。今年の彼は4年前の全盛期に劣らない打撃を見せたが、成功せずに日本を去ってから2年が経過し、その間もKBOでうまくやったのは1年だけだ。そうした状況で再び日本が飛び込むということは明らかに現実的ではない」

 再契約に向け、KTウィズとの話し合いは「ポジティブに進んでいる。球団も本人も互いに望んでいる」という。そうした水面下での交渉状況を見ても、NPB球団が介入する余地はないように思えるが、果たして……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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