山田哲人が来季への思いを語った(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext 来季プロ15年目を迎えるヤクルトの山田哲人が、あらためて自身の長所は何かを見つめ直した。11月29日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ山田は、現状…
山田哲人が来季への思いを語った(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext
来季プロ15年目を迎えるヤクルトの山田哲人が、あらためて自身の長所は何かを見つめ直した。11月29日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ山田は、現状維持の5億円プラス出来高(金額は推定)でサインした。
今季は開幕戦でいきなり足を負傷し、下半身のコンディション不良で2度の離脱を経験した。110試合で打率.226、14本塁打、39打点、盗塁もわずか1盗塁に終わり、プロ入り後レギュラーに定着してから最低の盗塁数となった。
そんな中でも、「自分に必要なものが見つかった年でもあった」という山田。「今まで以上に走り込みをし、来年はケガしないように1年間フルに戦う。自分の持ち味は一番はスピードだと思う。スピードさえあれば成績もついてくるんじゃないかと思う」と、来季への巻き返しへ向け、自身の長所を思い出し、「走り込み」を重点に行うことを掲げた。
チームも2年連続で5位に沈み、個人としてもチームとしても悔しいシーズンとなった。色紙には「優勝」としたため、「キャプテンとしてしっかりチームをまとめて優勝に貢献したい」と述べると、5年連続でキャプテンを任せられ「個人的にも視野広く、何か気づいたことがあれば声をかけられたら」と、青木宣親という精神的支柱が現役引退したことで、これまで以上に自身が先頭に立ってチームをまとめていく決意をにじませた。
その決意に至った背景として「髙津監督が熱い思いを語っていただいて、僕自身もすごく心に刺さりましたし、何とかその期待に応えたいなという気持ちになった」と明かした。指揮官からの「お前がやってくれたら助かる」という言葉に、心が動かないはずがなかった。
「たくさん走りたいなと思っています」という山田。来年2月の春季キャンプでも、2025年シーズンへ向けて走りまくる背番号「1」の姿が見られそうだ。大きな期待を背に受け、3度のトリプルスリーを達成してきた男が、新たな未来へと走り出す。
[文:別府勉]
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