「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信するイベントが「ISF KAWASAKI 2024」として今年も開催され、Day3となる11月24日は神奈川県川崎市の「…

「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信するイベントが「ISF KAWASAKI 2024」として今年も開催され、Day3となる11月24日は神奈川県川崎市の「チッタエリア」にて、様々なストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが実施された。

今年で7度目の開催となった「ISF KAWASAKI 2024」。今回のイベントでは体感できるストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが更にグレードアップ。
Day2となった11月23日には、今年の夏にパリ五輪で大活躍した Bboy Shigekixと金メダリストとなったBgirl Amiという現在川崎市に在住しているトップダンサーをゲストに迎え「パリ五輪代表選手トークショー」を行うなどイベント期間中は様々な体験型コンテンツからトッププレイヤーたちによる熱い試合が開催され、終始観客や参加者たちを魅了した。

また最終日となった11月24日当日は冬を感じさせる寒さで冷え込み、屋外会場では特に寒さを感じる1日となったが、プレイヤーたちから湧き出る熱気や観客が一緒になって盛り上がったことで会場内はその寒さを吹き飛ばして、ストリートカルチャーとアーバンスポーツを老若男女が全身で楽しんだイベントとなった。

以下は大盛況で終えたDay1(10月27日 ルフロン杯)、Day2(11月23日)を経て、本イベント内大注目コンテンツが行われたDay3の様子だ。

イベントの様子

世界各地から集まったチームの頂点に立ったのはXll after Ours「SUPERBREAK 2024」


Xll after Ours ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

11月24日(日)にはブレイキンの国際大会「SUPER BREAK」が行われた。SUPER BREAKは、3on3のバトル形式で、国外で実施された予選と当日行われた国内予選を勝ち上がったクルー、そして招待枠で世界から集められた全16のクルーがノックアウト方式のトーナメントで優勝を争った。

7度目の開催となった今回、参加するBBOYとBGIRLはフランスやブラジル、インドなど全部で9つの国から集まり、これまでよりもインターナショナルに進化し、最もハイレベルな戦いとなった。招待枠で出場が決まっていたThe Ruggedsは、2022年に世界最高峰のクルーバトルであるBATTLE OF THE YEARの世界一に輝いた経験を持つ。Jinjo Crewは韓国を代表するチームで、昨年のSUPER BREAKで優勝している。、当日予選でも注目のクルーが多く参加し、FOUND NATIONやBody Carnivalなど世界大会でも実績のある国内のトップクルーが決勝トーナメントに駒を進めた。


Xll after Ours vs The Rugged
©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

世界タイトルを持つクルーが複数勝ち上がる中、頂点に立ったのはXll after Ours。今回はShigekix、Tsukki、RA1ONの3名が出場しており、既にソロバトルでも実績十分なメンバーの個人技はもちろん、ルーティンも繰り出しながらチーム力で決勝までを勝ち抜いた。決勝はオランダのThe Ruggedsと戦い、接戦となるも最後まで強さを見せつけ見事優勝を果たした。

Xll after Ours Shigekix コメント


Shigekix ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

– 今日の感想を教えてください
Shigekix:とにかく楽しかったです。世界最高峰のトーナメントだったので、まずは予選から本戦に上がれて嬉しかったですし、さらに優勝で終わることが出来て嬉しかったです。メンバーとは昔から一緒にいて関係性も深いですが、チームとしては新しく、これからスタートアップとして頑張ろうというチームなので、背中を押してくれる結果となりました。

– 今日のバトルで良かったポイントは?
Shigekix:いいムーブが出ることもあれば、疲れが出てしまう場面もあって、良くも悪くも波がありました。個人戦だとその影響がとても大きいですが、チームだとよくない時はメンバーがカバーしてくれたり、引き上げてくれたりと、それが言葉を交わさずに自然に出来ていたところが良かったです。


©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

– Xll after Oursはどんな存在ですか?
Shigekix:チームは心の支えです。これまで個人ではかなり大会に出場して来て、これからもそっちは続けていきますが、最近はクルーという家族のような存在がいるから個人も頑張れるし、自分にとって頑張る理由が一つ増えた感じです。まだまだこれからの新しいチームなので頑張っていきたいです。

フリースタイルバスケットボール「BET」はYOHが優勝!


YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

フリースタイルバスケットボールのバトル「BET」が今年も開催。オーディション形式の予選からピックアップされた12名によるトーナメントが行われ、初戦から熱のこもった熱いバトルが繰り広げられた。フリースタイルバスケットボールならではの多様なキャラクターとスタイルで観客を虜にした。


$HU ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

ベスト4では2つのボールを自在に操る類稀なるスキルを持つ$HUとBET 2022年チャンピオンのYOHの同世代対決となった。2つのボールを扱う$HUの高難度のトリックの数々に対しYOHは得意とするフリーズや即興力のあるバイブスの乗ったムーブで攻め立てる。YOHが同世代対決を制し、決勝へと駒を進める。


きよまろ ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

一方、トーナメント反対サイドでベスト4に勝ち上がったのは自身のキャラクターで観客の心を掴み、1日通してノリに乗っていたきよまろと去年の王者でゲストバトラーのKengoだ。きよまろのユニークなネタの数々に対し、Kengoは高い発想力とグルーブ感で確かなスキルを魅せてベスト4を制し決勝へ進出。


Kengo ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

決勝に勝ち上がったのは、前回大会覇者Kengo(MONSTER BALLAZ)と前回2023年大会のリベンジに燃えるYOH(REAL AKIBA JUNIORZ)。昨年の決勝と同カードとなり因縁の対決となった。決勝戦ではお互いここまで温存していた大技を連発。高難度トリック同士をぶつけ合う様子にはその日、最も「バトル感」が感じられたハイレベルな戦いだっただろう。今年の決勝戦はYOHに軍配が上がり、去年の決勝戦のリベンジを果たす結果となった。


YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

ダブルダッチシーンを牽引するトップダッチャー”ワンズモンスター”を倒せ「DOUBLE DUTCH ONE’S」


優勝したTATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

3人以上のプレイヤーを要する「ダブルダッチ」だが、縄を回す2名のプレイヤーを固定し、ジャンプするプレイヤー1名の技量のみを比較し競い合うのが、この“ONE’S”(ワンズ)スタイル。

11月9日に初回が開催され、今回で2回目となる『THE ONE’S』は、ソロバトルイベント『DOUBLE DUTCH ONE’S』のエキストラコンテンツとして開催。過去のONE’Sシーンの猛者──“ワンズモンスター”たちと、予選を勝ち上がってきたチャレンジャー8名による、計16名のバトルが繰り広げられた。


KO-YA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

前回のTHE ONE’Sでチャンピオンに輝いたKO-YAが、再びKEITA JUMPROCKを破り決勝へ。相対するは、7月にパフォーマンス・バトルで世界一に輝いたTATSUYA。共に今もなお戦歴を積み重ね輝き続ける両者だが、TATSUYAがソロバトルに選手として参戦するのは6年ぶり。KO-YAとTATSUYA、同じサークルの1期違いなど接点も多い両者が、このようにして敵味方として競り合うのは…なんと初のことだという。


TATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

やはりこの2名、ただのバトルでは終わらない。ハウスステップを軸に軽快に跳ねるTATSUYAと、安定のボディコントロールを見せるKO-YA。勝敗の行方の分からない紙一重の激闘は、オーディエンスのみならず、審査を委ねられたジャッジたちも大いに悩ませた。長考の末、勝利したのはTATSUYA! 衰えるどころか進化を重ねる両者のムーブに、会場は大きな歓声と称賛の拍手に包まれた。

そして来年11月22日、ここISF KAWASAKIにて、決勝大会『DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL 2025』の開催が決定! また、新シーズンの予選が2025年4月から順次開催されていくことも併せて発表された。

二度のTHE ONE’Sを経て、若手からベテランまで多くのダブルダッチプレイヤーたちの魂に火が付いたことだろう。シーズンの開幕まで期間は開くが、この“修行期間”にみな己の刀を研ぎ始めるに違いない。THE ONE’Sによって新たな景色が切り拓かれたダブルダッチシーンの、次なる展開に注目だ。

限られたスペースでBboyスタイルを表現!「OCTAGON 1on1 Cypher」


Suturn ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

ブレイキン1on1 バトルコンテンツの「OCTAGON 1on1 Cypher」。
BRONXのレジェンドBboy Alien Nessが開発したバトル形式であり、8角形に囲われたカラーコーンとテープの中でボディーコントロールを駆使し、どれだけブレイクダンスを表現できるか、Bboyならではの発想やスキル、チャレンジ精神が問われる。


Kenpei ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024

予選サイファーと1on 1トーナメントを勝ち上がり、決勝戦ではSuturnとKenpeiとの対決となった。決勝戦の1ターン目に現在14歳の若手Bboy Suturnは得意のパワームーブで攻め立てるが、惜しくもカラーコーンを倒してしまう。1ターン目を先取したKenpeiが音に乗った細かいフロアで魅せ2ターン目も押し切り優勝を果たした。

ランニングバイク「ROCK’S CUP」では将来有望な未来のアスリートであるキッズたちが全力疾走


©ISF KAWASAKI 2024

今回は2歳から4歳までの未就学児童を対象としたランニングバイク(ペダルなし自転車)によるレースイベントが開催された。年齢別にカテゴリー分けし計6回、チネチッタ通りの石畳の上に設けられたミニコーンとコーンバーでレイアウトした1周約120mのコースをキッズたちがスタートから全力疾走し順位を競いあった。

そして筆者的に毎年注目なのが、各々が自分好みにカスタマイズしたランニングバイクと身にまとうこだわりのギアの数々。自分たちがレースで勝つために使用機材にこだわるその姿はアスリートそのもので、近年はランバイクからBMXレースへステップアップする子どもたちも多いことから、BMXレーシングの未来の日本代表がここから生まれていく可能性も大いにあるので今後が楽しみだ。

「パルオニ」ではキッズたちが全身を使って究極の鬼ごっこバトル


©ISF KAWASAKI 2024

「鬼ごっこ」×「パルクール」を組み合わせた究極の鬼ごっこスポーツ。子どもなら誰でもやったことがあるこの遊びにパルクールの要素を組み合わせて競技化したのが「パルオニ」。運動機能を自然と向上させるように設置されたキッズ用の障害物の中で、1体1の「20秒間鬼ごっこ」を行う。今回は8歳以下、10歳以下の2カテゴリーに分けられて参加無料のエキシビジョントーナメントを開催。参加した子供たちは追う側と追われる側に分かれ、自分なりに作戦を考えながら身体全身を使ってパルオニを楽しんだ。

また、パルオニのトーナメント前にはパルクールアスリートのTAISHIによるパルクールのレクチャーも行われ、参加した子供たちは楽しそうな表情で技を覚えていった。覚えた技を実際にパルオニで使う様子も見られ、見ていた周りの人も一緒になって楽しむことができた。

ライブペイント「Graffiti Live Paint」ではグラフィティ体験を通して世界レベルの作品に触れる


©ISF KAWASAKI 2024

今回も世界で活躍するグラフィティアーティストによる路上ライブペイントが2日間に分けて開催。11月23日には「SUGAR」「WAIF ONE」の2名、11月24日には「KAZZROCK」「GOSPEL」「WOOD」の3名。1日目にはラゾーナ川崎プラザ5F LaZoonで開催された本コンテンツは、2日目にはチネチッタ通りで開催。たくさんの一般のお客さんから選手たちが通り過ぎる人通りの多いこの場所で世界で高評価を受けているプロの巧みな技術が披露された。

今年は過去最大の5名のアーティストが参加し、それぞれが様々なカラースプレーや画材を使いながら、各々のオリジナリティが溢れる魅力的な作品を作り上げていくいく姿に、同会場で他コンテンツを観ていたお客さんや選手たちも足を止めて目を奪われていた。

なお今回も一般観客向けのアーティストたちと一緒にグラフィティに体験できる時間も設けられ、子どもから大人までたくさんの観客が実際にグラフィティを体験し、参加者みんなで一枚の作品を完成させる様子も見受けられた。

イベント概要

タイトル:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2024
開催日時:
10/27(SUN) 川崎ルフロン
11/23(SAT) ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場
(※雨天時 KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT)
11/24(SUN) CLUB CITTA’, KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT, チネチッタ通り

内容:
LeFRONT杯 : ダンスショーケースコンペティション
Breakdance Dream Cup : 日本最大のキッズブレイキンコンペティション
Let`s Play DOUBLE DUTCH : ダブルダッチの無料体験
RIDE ON!ENJOY BMX & Skateboard : BMXとSkateboardの無料体験
SUPER BREAK : ブレイキン3ON3クルーバトル
Graffiti Live Paint : 有名アーティストによる路上ライブペイント
CROSS RUMBLE : 3つのストリートカルチャーによるバトルイベント
ROCK`S CUP : キッズランニングバイクレース
パルオニ : パルクール鬼ごっこの無料体験 エキシビジョン

出場料:無料(一部有料)
主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会
共催: 川崎市
後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 一般財団法人日本ジャンプロープ連合 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会 / 川崎駅広域商店街連合会
協賛:株式会社ベイエフエム / 株式会社コーセー / カシオ計算機株式会社 / 株式会社ビーズインターナショナル / 株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン

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