◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(29日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)2009年以来の賞金王戴冠を目指す石川遼にとって、思いがけない展開だ。2日目を終えた時点で、通算3オーバー25位。優勝必須の状況…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(29日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)
2009年以来の賞金王戴冠を目指す石川遼にとって、思いがけない展開だ。2日目を終えた時点で、通算3オーバー25位。優勝必須の状況で、12打先を行く首位の背中が遠い。「なかなか、苦しい試合になってしまっている」。場慣れした中堅の顔に悔しさがにじんだ。
初日は「73」をたたいて3オーバー24位の出遅れ。この日は「まだ3日間あるから、ここから巻き返せる」と前を向いてティオフしたが、前半2番(パー3)、3番でボギーが先行した。ラフからピン手前を狙った状況で、アイアンの距離感が合わない。「フライヤーする読みがことごとく外れた。全体的に20ydくらいショートしていた」と苦戦を強いられた。
パー5の6番、フェアウェイの真ん中から放った2打目でピン手前8mにつけた。イーグルパットこそわずかにそれたものの、この日最初のバーディをタップインで奪取。その後はパーをセーブし続け、後半14、16番でバーディを奪った。「少しずつ良くはなっている。きのうから引きずっている部分もあるけど、なんとか悪いほうに行かずにプレーできた」と不調の中でも歯を食いしばった。
改善している点もある。「(前日は)パットのフェースの開閉が大きかったので、そこを修正しました。あとは曲がるライを薄く読んでしまっていたので、まずはタッチを合わせることを意識して」と18ホールのパット数は前日の34から29に向上した。
残り36ホールで少しでも上を目指す。「本当に実力があれば、まだ戦える。自分自身を試す気持ちで、一打でも少なく上がることへの執念を見せたい」。最終戦で一年の集大成をぶつける。(東京都稲城市/合田拓斗)