◇国内女子◇QTファイナルステージ 最終日(29日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72)ツアー通算23勝の横峯さくらが、来季レギュラーシーズン1回目のリランキングまでの出場権を確保した。初日83位と出遅れるも最終日を前に…
◇国内女子◇QTファイナルステージ 最終日(29日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72)
ツアー通算23勝の横峯さくらが、来季レギュラーシーズン1回目のリランキングまでの出場権を確保した。初日83位と出遅れるも最終日を前に32位まで順位を上げ、この日強風の中を「72」にまとめて通算3オーバー28位に浮上。「去年(40位)よりも良かったですね。頑張ったと思います」と笑顔を向けた。
例年35位前後が第1回リランキングまでの序盤戦にフル出場できるボーダーライン。今季実績だと37位まで(ウエーティングから繰り上がりによる出場を含まず)に第16戦「ニチレイレディス」まで全試合の出場資格が下りてきた。
今季は31試合に出場し、年間ポイントランキング96位で2014年以来のシード復帰はならなかった。シーズン終盤は予選落ちがかさみ、10月下旬「マスターズGCレディース」から4試合連続の予選落ちで今季を終了。そこから翌週の1次予選、今週の最終予選を突破し、まずは来季前半戦の出場権をつかみとった。
復調のきっかけとなったのは、上位23人が通過条件だった先週の1次予選。初日31位で今週と同じ“圏外”からのスタートとなり、不調のショットについて「夫と考えた」修正ポイントを実践した。ボールの置く位置や、アドレスの向きなど基本的な見直しが奏功。「ショットについて問題がなくなった部分は、このファイナルに向けて良かった」と振り返った。
来季に向けて強く示したのは、「来年こそ優勝したい」という2014年以来となるタイトルへの意欲。初日に大きく出遅れた時点では、「託児所がたくさんあるとも聞いていたので、ステップ(下部ステップアップツアー)もちょっと考えた」という。「でも、やっぱりレギュラーで優勝したいという気持ちのほうが強かった」という勝利への執念も、2日目以降の巻き返しを後押しした。
「このショットの状態をキープできれば優勝も見えてくると思う。やっぱりショートゲーム。最後はパットになるので強化していきたい」。11年ぶりのタイトルに向けて、オフに向けた課題は明確だ。(静岡県袋井市/塚田達也)