◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(28日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72)近年は下部ツアーが主戦場の41歳、下川めぐみが強風の3日目に、ただ一人ボギーなしの「70」で回り、スタート前の19位から通算3アンダ…

経験を生かしたノーボギーラウンド

◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(28日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72)

近年は下部ツアーが主戦場の41歳、下川めぐみが強風の3日目に、ただ一人ボギーなしの「70」で回り、スタート前の19位から通算3アンダーの7位に浮上した。

「やっぱりここは風が吹きますよね」と下川は言う。データが残る2011年以降、最終QT出場は10回目。葛城GC開催では2013年、21年、23年に続き4回目で、21年には1位になった実績がある。「コースとの相性がいいわけではないですが、後半は(風が)読みづらかったけど、それまではわかりやすい風でした」と言えるのは、経験値のなせるわざだろう。

現在はないTP(トーナメントプレーヤー)単年登録制度を使い、QTを勝ち上がって2004年にプロ転向。その後2年のブランクを経て、2007年のプロテストに合格した。16年には賞金ランク22位となるなど18年までに3シーズン、シード選手として活躍。23年には下部ツアー「あおもりレディス」で初優勝を挙げ、今季はレギュラーツアー出場が1試合だけだったが、それは国内メジャー「日本女子オープン」で22位。「すごく調子がいいです」と、40歳を超えてなお、レギュラーツアー初優勝への意欲は増すばかりだ。

プロ転向22年目となる来季のツアー出場権獲得へ。「まずは今日までの3日間と変わらず、平常心を心掛けて素直に良いイメージだけを信じて頑張りたい」。下川はベテランらしく冷静に最終日を見つめる。(静岡県袋井市/松島流星)