◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(28日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2033人)国内ツアーの最終戦は、今季優勝者や賞金ランキング上位者ら30人に絞られたエリートフィールドだ。出場する選手…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(28日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2033人)
国内ツアーの最終戦は、今季優勝者や賞金ランキング上位者ら30人に絞られたエリートフィールドだ。出場する選手たちは誇らしい気持ちでプレーするものなのかと思いきや、なんだか幡地隆寛の顔が苦々しい。「イヤだな~って。またこのコースかって(笑)」。初出場だった昨年は2日目と最終日に「77」をたたいて通算13オーバー最下位。1年前の悪夢のような体験はいまでも脳裏にこびりついている。
しかし、今年は人が変わったような好スタートだ。前半5番から3連続バーディ。9番をボギーとしたものの、12、14番でスコアを伸ばし、パー3の15番では10mを沈めた。「(15番は)きょうイチのパッティングができた。全体的に初日してはすごくいい感じ。このコースは曲がったら終わりだけど、そういうトラブルもなかった」と「66」で回り、4アンダー2位発進を決めた。
実は幡地、最近かなり忙しかった。10月の日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(71位)で4日間を戦い、休みなくアジアンツアー「インドネシアマスターズ」に出場するためインドネシアへ。それを終えると今度は翌週の「VISA太平洋マスターズ」のために帰国し、国内で3連戦。前週の「カシオワールドオープン」は予選落ちだったが、「ZOZOから休みがなくて、本当に疲れ切っていた。なので逆に、良いタイミングで休めたなという感じ」。体力を回復して今大会に臨んでいる。
ツアー未勝利のまま始まった今年は、2月のアジアンツアー「ニュージーランドオープン」を皮切りに、5月「関西オープン」、9月「バンテリン東海クラシック」で優勝と躍進の年になった。「去年より気持ち的にも、技術的にもレベルアップしていると思う」。一回りも二回りも大きくなったゴルフで、昨年の屈辱を晴らしたい。(東京都稲城市/合田拓斗)