◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(26日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2033人)ディフェンディングチャンピオンとして迎えた前週「カシオワールドオープン」2日目の17番、絶好の位置からピン…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(26日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆2033人)
ディフェンディングチャンピオンとして迎えた前週「カシオワールドオープン」2日目の17番、絶好の位置からピンを狙った2打目が「大ダフりした」とグリーンを外してボギーにした。「18番も獲れずに、かなりショッキングな予選落ち」と鍋谷太一は1打足りずに賞金ランク33位で今季終了…の予定だったが、日曜の夜に幸運が舞い込んだ。
賞金ランキング上位30人に出場が限られる最終戦。フィールド圏外でカシオの会場を去ったが、ランキング27位の生源寺龍憲、同29位の池村寛世が同週開催のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ カタール」に出場するため欠場。24日(日)に繰り上がりで出場が決まり「ラッキーでした」と2年連続2度目のJTカップにやって来た。
「先週はディフェンディングが初めての経験で、心の準備ができていなかったのが反省点」とゴルフ自体は悪くない。切り替えて迎えた今週は6バーディ、2ボギー「66」の4アンダーで、首位と1打差の2位発進を決めた。
特にさえたのがパッティングで、平均パット数「1.5833」はフィールド3位。6番からの4連続バーディは3、4mを続けて入れた。「傾斜が強いけど、読みとタッチが合っている」と自信を持つパッティングは、練習方法がちょっとユニーク。「特にここ3年は、パター練習は必ずウェッジの歯でやっています」と練習グリーンにはパターとサンドウェッジの2本を持って行く。「トゥやヒールに当たると、すぐに出球がズレる」とミート率を上げるためにツアー通算20勝の谷口徹に勧められた練習法。「パターがすごく簡単に感じる。スタート前にそれしかやらない日もあります」と欠かせないルーティンになった。
「今は、自分が出せるパフォーマンスをほぼ全て出した感じ」と2位発進は今シーズンの自己ベスト。「あしたもそれが出せる確率は低いと思うので、やるべきことに集中して頑張りたい」。難関グリーン攻略に向けて、この日もラウンド後の練習グリーンでウェッジを握った。(東京都稲城市/谷口愛純)