同僚の小深田とともにGG賞の表彰式に、金ピカ姿が話題を集めている(産経新聞社) 球界オフの代名詞といえば、様々な表彰式だが、12球団選手の中でも特異な理由で注目度を高めているのが楽天外野手の辰己涼介だ。【関連記事】衝撃の楽天退団 田中将大の…

同僚の小深田とともにGG賞の表彰式に、金ピカ姿が話題を集めている(産経新聞社)

 球界オフの代名詞といえば、様々な表彰式だが、12球団選手の中でも特異な理由で注目度を高めているのが楽天外野手の辰己涼介だ。

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 28日に行われた守備の名手に送られるゴールデン・グラブの表彰式に全身ゴールドに塗られた姿で登場。スーツは金のスパンコールのタキシードを着用し、髪の毛と顔も金に塗られた、気合の入れようだった。

 これで4年連続4度目の受賞、辰己は26日に行われたNPBアワーズの表彰式においても紋付き袴に髷姿と武者をイメージした衣装から、えんじ色のシルクハットをかぶった衣装、さらにベストナインの表彰では甲冑を身に着け、鎧武者の衣装で登壇と三変化を見せていた。

 特異な衣装で注目を集める辰己だが、"本業"の野球でもしっかり結果を残している。
     
 今季143試合に出場、158安打、打率.294をマーク。最多安打、ベストナイン、GG賞など攻守にわたって数々のタイトルを獲得している。

 先に行われた「プレミア12」でも、中軸を任され、打率.310、5打点とチームの勝利に貢献。惜しくもチームは連覇を逃がしたが、次の国際大会、2026年のWBC出場にもつながるパフォーマンスを示した。

 ミート力、長打力、走塁技術、守備力、送球能力に優れた選手を5ツール選手と呼ぶが、次世代の5ツール選手としても期待を集める。辰己の特徴ともいえるのは、スピードを生かした高い守備力にもある。今季外野手としてシーズン刺殺数を「392」と、76年ぶりのプロ野球新記録を打ち立てたことも話題を呼んだ。

 足でもリーグ4位となる20盗塁を記録、過去には日本の5ツールプレイヤーとして糸井嘉男、柳田悠岐といった大型選手が注目されたが、辰己も躍動感にあふれたプレーが持ち味とあって、球界の顔として年々、存在感を高めているのは間違いない。

 何かと注目が高まる発信力とともに、今後も高い身体能力から繰り出されるパフォーマンスの数々を楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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