【イングランド・チャンピオンシップ 】スウォンジー 3-4 リーズ(日本時間11月25日/リバティ・スタジアム)【映像】田中碧、猛烈プレスバック→同点弾の起点 リーズに所属する日本代表のMF田中碧が、カウンターの起点となるボール奪取を披露。…

【イングランド・チャンピオンシップ 】スウォンジー 3-4 リーズ(日本時間11月25日/リバティ・スタジアム)

【映像】田中碧、猛烈プレスバック→同点弾の起点

 リーズに所属する日本代表のMF田中碧が、カウンターの起点となるボール奪取を披露。ゴールに直結する素早いプレスバックを現地メディアが絶賛している。

 イングランド・チャンピオンシップ第16節、アウェーのスウォンジー戦の55分のことだ。1ー2と追いかける展開のリーズは前線からのプレスをかいくぐられ、スウォンジーに左サイドからの前進を許してしまう。さらにハーフウェーライン付近でパスを受けたスウォンジーのDFジョシュア・キーに中央へと切れ込まれた。

 しかし次の瞬間、日本代表ボランチの守備が光る。前線のプレスに加勢して高い位置を取っていた田中だったが、状況を察知すると全速力でプレスバック。自陣に進入してきたキーのドリブルのタッチが大きくなったところを逃さず、ボールをかっさらったのだ。

 ボール奪取に成功した田中は、即座に近くのDFジョー・ロドンにパスを出す。すると、ロドンから相手陣内にいたDFジェイデン・ボーグルを経由し、ボールは右サイドから抜け出したMFダニエル・ジェームズへ。背番号7がゴール前に折り返したボールがスウォンジーのDFベンジャミン・カバンゴのオウンゴールを誘い、リーズが同点ゴールを奪った。

 田中が中盤でボールを刈り取ったことで、スウォンジーの攻撃をストップ。さらに、その後に相手ゴール方向に身体を向けた味方に素早くボールを預けたことで、スウォンジーの陣形が整う前にリーズはカウンターを繰り出すことができたのだ。実際に田中のプレスバック成功後からゴールネットが揺れるまでの時間は、たったの14秒だった。

 イングランド現地でも田中の活躍が話題になっている。現地メディア『Leeds live』は「中盤では非常に効果的だった。スウォンジーを止めるために非常に重要なタックルを決めた」という寸評を綴り、個人採点では「7」(及第点は6)を付けた。また『Yorkshire Post』は「試合の最初の失点で見られた彼のミスがなければ、もっと高い評価を得ていただろう。バックラインをしっかり守りつつ、素晴らしいパスをいくつか送り出した」として「採点8」をつけている。

 さらに、現地のサポーターたちも、「アオが最高の輝きを放った」「タナカは今年最大のお買い得選手だ」「パスだけでなく、守備でも彼が生きている」「チャンピオンシップでプレーした中で最高のセンターミッドフィールダー」など称賛の声が相次いだ。

 その後、試合は激しい打ち合いの様相を呈した。両チーム合わせて最終的に7つのゴールが生まれた乱打戦は、90+1分に田中が縦に抜け出して後にボックス付近から出したパスが起点となり決勝ゴールが生まれ、リーズが4-3で勝利。田中はチームの2連勝に大きく貢献した。

(ABEMA de DAZN/イングランド・チャンピオンシップ)