©︎S.LEAGUE2024年11月21日から24日の4日間、S.LEAGUE第3戦『鴨川プロ』が千葉県鴨川市の東条海岸(通称:マルキ)で開催された。波のコンディションは初日と2日目は頭前後の波が押し寄せるコンディションの中で行われ、3日目…
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2024年11月21日から24日の4日間、S.LEAGUE第3戦『鴨川プロ』が千葉県鴨川市の東条海岸(通称:マルキ)で開催された。
波のコンディションは初日と2日目は頭前後の波が押し寄せるコンディションの中で行われ、3日目は風に抑えられ一気にサイズが下がったもの形の良い波がブレイクしており、4日間として鴨川、東条海岸らしい素晴らしい波のブレイクの中で試合が開催された。
中塩佳那、圧倒的な強さでS.LEAGUE3連勝
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ウィメンズの決勝は中塩佳那と川合美乃里の2名による戦い。先に動き出したのは中塩佳那。序盤で5ポイントと3.9ポイントをスコアし、リードを奪った。一方、川合美乃里は1本目に4.17ポイントをスコアするも、その後は波が止まってしまい苦しい展開に。川合が優勝するためには4.47ポイント以上が必要だったが、最後に乗った波は3.57ポイントで、逆転には至らなかった。前半戦に2本の高得点を揃えた中塩佳那が、見事に鴨川プロを制した。
中塩佳那 ©︎S.LEAGUE
優勝インタビューでは「もっと自分のサーフィンがしたかった」と語っていたが、自然相手のスポーツにおいて波の状況にしっかりと対応し、優勝を果たした中塩佳那の強さが際立った。
オリンピアン同士の激闘を制したのは大原洋人
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メンズは東京2020オリンピックで5位入賞を果たした大原洋人。対する相手は、パリ2024オリンピックで5位入賞を果たした稲葉玲王との決勝戦。
東京オリンピックからサーフィンが正式競技に加わり、オリンピックに出場した男子選手はわずか4名。そのうち2名がS.LEAGUE鴨川プロ決勝で対戦することになった。
昨日までサイズのある波が続いていたが、最終日は小波に変わった。それでも、2人はサーフボードを小波用に調整し、波に合わせて挑んでいた。
稲葉玲王 ©︎S.LEAGUE
決勝戦では、先に仕掛けてきたのは大原洋人。これまでライト方向の波でスコアを重ねていたが、決勝ではレフト方向に切り替え、最初の2本で6ポイントと7.33ポイントをスコアし、リードを奪った。
稲葉玲王は波に乗るものの、スコアを伸ばすのに苦しんでいたが、後半に6.67ポイントをスコアし、逆転に必要なポイントとの差を6.67ポイントに縮める。
稲葉はポジショニングを左に移し、入ってきたセットの波を掴みレフト方向にアプローチ。素晴らしいライディングを見せ、演技を終えた時にはガッツポーズも見せたが、スコアは5.97ポイントに留まり、逆転には至らなかった。終始リードしていた大原洋人が見事に優勝を飾った。
大原洋人 @S.LEAGUE
S.LEAGUE 24-25 特別戦 「さわかみ チームチャレンジ 鴨川」も開催
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鴨川プロの翌日には、チームチャレンジS.LEAGUE 24-25 特別戦 「さわかみ チームチャレンジ 鴨川」も開催された。
3回目を迎えた今年は、オフィシャルブランドの6チームに加え、地元ローカルチーム「チーム鴨川」、「NSA(日本サーフィン連盟)」、「NSSA(日本学生サーフィン連盟)」の全9チームでの戦いとなった。
チームチャレンジでは、World Surf LeagueのChallenger Seriesに出場している伊東李案琉、都築虹帆、脇田紗良も参加。その他、海外ツアーをメインに回っている選手も多く出場した。
都築虹帆 ©︎S.LEAGUE
チーム構成は選手4名+コーチ1名。選手は男女混合で、1名は必ずアマチュア選手を含むことが条件となっている。
試合は2人1組で戦い、プライオリティーとマキシマムウェーブはチームで共有される。
最初のグループラウンドでは、それぞれが獲得したポイントがチーム全体のポイントとなり、ベスト2のスコアで順位を決める。そのため、チームのベスト2のスコアは1人の選手が担当することも可能。
グループリーグを勝ち上がると、準決勝およびノックアウトラウンドに進出する。
ノックアウトラウンドでは、個人成績に応じてポイントが付与される。
1位は10ポイント、2位は6ポイント、3位は3ポイント、4位は1ポイント。
1位が10ポイントを獲得できるため、チームの2名のうち1名は必ず1位にならなければ、勝ち上がることができない。
また、準決勝で使用した選手は決勝または3位決定戦で使用することができず、コーチの采配が非常に重要となる。
ROCKHOPPER & WAVEWARRIORSが悲願の優勝
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チームROCKHOPPER&WAVEWARRIORSは脇田紗良と持齋心が出場。対するチームQUICKSILVER&ROXYは平原颯馬と都築虹帆。
まず脇田紗良が4.83ポイントをスコアするが、平原颯馬が4.4ポイント、5.83ポイントと2本揃えてリード。脇田は後半にセットの波を掴み、バックサイドで際どい1ターンを決め、5.43ポイントをスコアして1位に浮上。
残り時間が少ないところで、都築虹帆が逆転を狙い良い波をキャッチするも、持齋心がインターフェアを犯してしまい、都築は演技を続けられず、逆転に必要なスコアを伸ばすことができず試合終了。
チームROCKHOPPER&WAVEWARRIORSが優勝となった。
次戦のS.LEAGUE第4戦はインドネシア・バリ島クラマスポイントで開催予定
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第4戦は南国インドネシア・バリ島のクラマスポイントで、2月下旬に開催予定。
また、日本にはない素晴らしい波のコンディションで行われる。
優勝を手にするのはどの選手なのか。白熱した戦いはABEMA独占生配信でお届けするので、第4戦もお見逃しなく!
『鴨川プロ』結果
《ショートボード男子》
優勝:大原洋人
2位:稲葉玲王
3位:増田来希、小林桂
《ショートボード女子》
優勝:中塩佳那
2位:川合美乃里
3位:清水ひなの、野中美波
『さわかみ チームチャレンジ 鴨川』結果
優勝:Team ROCKHOPPER & WAVEWARRIORS
2位:Team QUIKSILVER & ROXY supported by BOARDRIDERS JAPANN
3位:Team BILLABONG
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