張本智和(智和企画)は20日から24日まで行われた「WTTファイナルズ福岡2024」の男子シングルスに出場。中国2選手を破るなど快進撃を見せて、2021、22年大会(当時カップファイナルズ)に続いて3度目の準優勝を果たした。直近発表された世…
張本智和(智和企画)は20日から24日まで行われた「WTTファイナルズ福岡2024」の男子シングルスに出場。中国2選手を破るなど快進撃を見せて、2021、22年大会(当時カップファイナルズ)に続いて3度目の準優勝を果たした。
直近発表された世界ランキングで3位に浮上した日本のエース。中国現地メディアがその要因について分析している。
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■樊振東らが欠場し、有力選手も不調
張本智は自国開催となったファイナルズの1回戦で世界5位の梁靖崑(中国)相手を3-1で下すと、ベスト4まで勝ち進んで迎えた準決勝では、今最も勢いのある若手である林詩棟(中国)をフルゲームの末に撃破して決勝進出。王楚欽(中国)にこそ敗れたものの、殊勲の準優勝となった。
張本智は26日に発表された世界ランキングで7位から3位まで上昇させて、19カ月ぶりにトップ3に返り咲き。中国メディア『捜狐』は「トモカズ・ハリモトが3位にランクされた3つの理由」と題して、その要因を探っている。
記事内で挙げられた一つ目の理由が「中国選手の陣容不足」。馬龍、樊振東といった五輪の歴代金メダリストが今大会には出場しておらず、「アドバンテージを失ったため、トモカズ・ハリモトの成績に影響を与えた」と分析している。
二つ目は「中国選手の不調」。陣容が不足していたことに加えて、張本智に敗れた梁靖崑や同じく1回戦負けの林高遠といった選手が「パフォーマンスが悪く、厳しい戦いができなかった」と評価。また、張本智と激闘を演じた林詩棟については調子は普通だったとしつつも、「経験不足と試合における調整能力が低い」と課題を述べている。
そして、三つ目の理由としたのが張本智自身の成長。アジア卓球選手権での優勝や、大会前のWTTシリーズでの上位進出に触れ、技術的な進歩にも言及。「中陣および、後陣でのラリー能力が大幅に向上し、フォアハンドの威力が増したことも彼の成績向上につながっている」と語られている。
夏のパリ五輪では団体戦でメダルにあと一歩届かず、エースとして責任を背負った張本智。その後の大会で好パフォーマンスを続けての世界トップ3に返り咲き。21歳が2024年の国際大会を良い形で締めくくった。
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