◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(27日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)ディフェンディングチャンピオンの蝉川泰果には気になるジンクスがある。連覇のかかった大会で結果が出ない、というものだ。ツアー通算4勝…

蝉川泰果は前年覇者として最終戦に臨む

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(27日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)

ディフェンディングチャンピオンの蝉川泰果には気になるジンクスがある。連覇のかかった大会で結果が出ない、というものだ。

ツアー通算4勝を挙げ、これまでタイトル防衛を狙ったのは3回。2022年にアマチュアで初勝利を挙げた「パナソニックオープン」は翌年に予選落ちを喫し、同じ22年に95年ぶりのアマ制覇となった「日本オープン」は翌年36位、23年にプロ初優勝を飾った「関西オープン」は今年5月に41位だった。連覇はおろか、上位争いすらできていない。

4度目の“防衛戦”は過去の経験を踏まえ、いつもより少しだけ肩の力を抜く。「去年勝ったなというのはもちろん覚えていますけど、そこまでプレッシャーはない。ディフェンディング大会で結果を残せていないので、そのジンクスを打破したい。まずは初日に良いスタートを切るところから」と目の前の一打一打に集中する。

イヤ~なジンクスを打破したい

2週前の「ダンロップフェニックス」で16アンダーの6位。今季はまだ勝利には届いていないが、徐々に調子が上がってきている実感はある。「(練習日時点で)ショットが良い手応えがないので、そこが整ってくれば。パッティングは先週よりも良くなっているので」。持ち味であるショットの調子がスコアを左右しそうだ。

ここまでのシーズンを振り返り、「(未勝利なのは)悔しいけど、全力でやった結果。大事なのは調子が悪い中でどう結果を残すかだと思う」と気持ちは落ちていない。史上初の“アマでツアー2勝”という圧倒的戦績を残してプロ転向した23歳はいま、もう一皮むけようと必死だ。「自分はいま壁にぶち当たっているけど、それを乗り越えれば、今以上にコンスタントに結果を残せるようになるのかな。最終戦できっかけをつかみたい」。今季国内ツアー出場17戦目、ラストゲームでシーズン初勝利を追う。(東京都稲城市/合田拓斗)