<大相撲十一月場所>◇福岡・福岡国際センター【映像】話題の“細マッチョ”力士(全身姿・取組あり) 24日(日)、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)が千秋楽で豊昇龍(立浪)との21年ぶりとなる大関同士の相星対決を制して見事な初優勝を果たした。序盤から上位…
<大相撲十一月場所>◇福岡・福岡国際センター
24日(日)、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)が千秋楽で豊昇龍(立浪)との21年ぶりとなる大関同士の相星対決を制して見事な初優勝を果たした。序盤から上位陣が安定し、白熱した優勝争いが繰り広げられたことで連日ファンが沸いた。しかし、ファンを沸かせた力士はなにも幕内力士だけではない。「力士に見えない」「イケメンすぎてワロタ」など、鍛え上げられた筋肉美と抜群の運動神経が可能にするダイナミックな取組などでネット上で密かに注目を集めた三段目の“細マッチョ”力士がいる。場所中、序ノ口から幕内まで数々の取組が行われている大相撲は、“推し”探しも楽しみの一つ。“推し”の宝庫なのだ。
身長182センチ、体重73.8キロ。スラッと伸びた手足と端正なルックスが印象的なのは、三段目三十枚目の山藤(出羽海)。令和四年三月場所で初土俵を踏んだ21歳の山藤は恰幅の良い一般的な力士のイメージとは異なるモデル体型。身体能力も抜群で、鍛え上げた体幹力を生かしたダイナミックな投げ技(全決まり手における投げ技の割合は下手投げ17%、掛け投げ8%)で館内を度々沸かす。
そんな山藤が土俵に上がると、館内からは歓声があがるほどの人気ぶりだ。十三日目の取組では、体重149キロの巨漢で三段目二十六枚目・隆の龍(田子ノ浦)と互いに勝ち越しをかけて激突。体重差はじつに75.2キロと、2倍以上も重い相手を豪快な下手投げで土俵に転がして4勝目(3敗)。見事に3場所連続の勝ち越しを決めた。見事な逆転劇に「凄い粘り」「ウルトラC」「体幹半端ない」など驚嘆の声があがった。
横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)や琴櫻、豊昇龍、大の里(二所ノ関)などの大関陣だけではなく、前頭に目を移しても、今場所十一日目に異例とも言える2度の取り直しで平戸海と熱戦を繰り広げた宇良をはじめ、追手風部屋の遠藤や翔猿、記録的な幕内優勝後のケガや休場からの復活を期す尊富士、同じく大ケガからの再起を誓う若隆景、角界の鉄人・玉鷲、芸術的な肩透かしで魅せる翠富士…それこそ枚挙にいとまがない。
令和6年の本場所は九州で幕を閉じた。令和7年の初場所は東京・両国国技館で1月12日(日)から開催される。それまでしばしの我慢となるが、初場所では魅力的な力士、期待の若手が頭角を現す序ノ口からの観戦での“推し”探しも一興。おすすめの楽しみ方と言える。(ABEMA/大相撲チャンネル)