船迫は今季、51試合に登板、チームの勝利に貢献した(C)産経新聞社 日本野球機構(NPB)は11月26日、今季の新人王を発表。セ・リーグはプロ2年目、10月に28歳となった巨人の船迫大雅が球団最年長で受賞、パ・リーグは西武のルーキー左腕・武…

 

船迫は今季、51試合に登板、チームの勝利に貢献した(C)産経新聞社

 

 日本野球機構(NPB)は11月26日、今季の新人王を発表。セ・リーグはプロ2年目、10月に28歳となった巨人の船迫大雅が球団最年長で受賞、パ・リーグは西武のルーキー左腕・武内夏暉が受賞した。

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 武内は国学院大を経て23年ドラフト1位入団。今季は開幕当初からローテーションの一角を占め、21試合に先発し、10勝6敗、防御率2.17の成績を残した。

 変則右腕の船迫は、22年に西濃運輸からドラフト5位で巨人に入団。ルーキーイヤーの23年シーズンから36試合に登板し、防御率2.70と頭角を現すと、プロ2年目の24年も中継ぎとして51試合に登板とフル回転。22ホールド、防御率2.37を記録した。ブルペンを支え、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
 
 今季のブルペンはチームでは高梨雄平(25ホールド)、西舘勇陽(20ホールド)、カイル・ケラー(20ホールド)、アルベルト・バルドナード(26ホールド)、船迫の5人が20ホールド以上を記録、課題とした救援陣の立て直しに大きく貢献した。

 また今季においては船迫の”隠れた偉業”にも注目が高まった。2年目となる今季は143試合全てにベンチ入りしたことも話題を呼んだ。阿部慎之助監督の信頼も厚く、「困ったときの船迫」として僅差の場面で投入され、たびたび、存在感を発揮した。

 救援投手といえば、ブルペンで肩を作る機会も多く、疲労も蓄積される中、年間通してベンチ入りを果たしたのは立派。シーズン通しての右腕の奮闘ぶりにはファンの間からも「本当にタフネス右腕」「支えてくれてありがとう」「凄すぎる覚醒」など、称賛の声が集まっている。

 昨年の契約更改時に掲げたチームの優勝に貢献するための条件として、50試合以上登板の”公約”も果たされた。強気に攻めるピッチングスタイルも好感を呼ぶ。

 チームは4季ぶりのリーグ優勝を果たしたが、日本一には手が届かなかった。新たな目標達成のためにも来季もフル回転の活躍が求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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