元盗塁王のレイノルズ氏…日本人投手は「みんなよくやっている」 アストロズからFAとなっていた菊池雄星投手がエンゼルスと3年6300万ドル(約97億円)で契約に合意したと25日、米紙「ニューヨークポスト」のジョン・ヘイマン記者が…
元盗塁王のレイノルズ氏…日本人投手は「みんなよくやっている」
アストロズからFAとなっていた菊池雄星投手がエンゼルスと3年6300万ドル(約97億円)で契約に合意したと25日、米紙「ニューヨークポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じた。大型契約を受け、地元米メディアも日本人投手の成功理由について言及した。
米放送局「MLB Network」の解説者で「Yahoo!Sports」にもMLBの情報を提供しているラッセル・ドーシー氏が、菊池の契約について「彼(菊池)は空振りを奪ってきた男。特にこの1年間は。それは、あのエンゼルスのローテには非常に大きなものになる」とし、さらに「これはエンゼルスにとっていい動きだと思う。キクチにとっても、だ」と述べた。
これを受けてマリナーズを中心に12年間メジャーでプレーし通算1233安打をマーク。1987年には60盗塁でタイトルを獲得するなど同250盗塁のハロルド・レイノルズ氏は「日本から来た投手が、みんなよくやっているのはすごいと思わないか? この番組で、その秘密を解き明かさないと」と堤案。ドーシー氏に「彼らは好投しているうえに怪我をしない、それが大きいと思うが、あなたはなぜ彼らがこんなにうまくやっていると思う?」と呼びかけた。
同氏は「(日本から)米国に選手が来るとき、所属することになるチームが、彼らを成功できる場に置いているからだと思います。いきなり215イニング投げろとは言われない。選手たちは成功に向けて少しずつ取り組んでいる」と返答。「市場の大きいチームに行くことや、高額契約を得て、(マウンド上でも)色々できることが大切だと思いがちですが、時に、自分がチームに合うかがすべてであるときもあります」と意見を述べた。
さらに菊池については「この10年間常勝チームだったアストロズにトレードされて、先発投手陣が豊富なチームでいくつかのことを学んだ。なのでキクチにとってはあの(アストロズへの)トレードが、彼の身に起きた中で一番良いことだったかもしれない。そして、それは今後長くなるキャリアの中のほんの小さな部分です」と今季途中からプレーしたアストロズでの経験が、好影響を及ぼすか可能性を示唆した。
最後に日本人投手のメジャー移籍について「成功する可能性が高いところに据えれば、彼らを最大限に生かすことができるでしょう。ヤマモトとショウへイ、そして今後はロウキ・ササキにもチームは投資する。その場合、長期にわたって彼らの健康を維持したいでしょうね」と見解を示していた。(Full-Count編集部)