2年目の日本ハム・金村は今季途中に先発へ…29登板で7勝6ホールド 26日に「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が開催され、個人タイトルを獲得した選手の表彰のほか、新人王受賞選手が発表される。昨季は、投…
2年目の日本ハム・金村は今季途中に先発へ…29登板で7勝6ホールド
26日に「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が開催され、個人タイトルを獲得した選手の表彰のほか、新人王受賞選手が発表される。昨季は、投票総数267票のうち241票を集めたオリックス・山下舜平大投手が受賞した。パ・リーグでは、6年連続でプロ2年目以降の選手が新人王に輝いている。今季はどの誰が受賞するか。受賞資格を持つ有力候補の3投手を紹介する。
新人王の資格は以下の通り。
1.海外のプロ野球リーグへの参加経験がない
2.初めて支配下選手登録されてから5年以内
3.前年までの1一公式戦での打席が60打席以内(打者)
4.前年までの1軍公式戦での投球回が30イニング以内(投手)
日本ハムの金村尚真投手は2年目の今季、29試合で7勝6敗、6ホールド。136回を投げて98奪三振、防御率2.38、WHIP1.03をマークした。2022年のドラフト2位で入団。昨季は4試合で2勝1敗、防御率1.80だった。
今季は開幕からリリーフとして登板を重ね、6ホールドをマークすると、5月8日から先発転向。先発3試合目から10試合連続でQSを記録した。特に、8月6日の楽天戦では8回を投げ終えた時点で87球無失点と「マダックス」を期待させる快投。9回に1点を失い記録達成を逃すも、存在感を示した。
「パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストステージ」では、負ければ敗退となる第2戦で先発し、6回2/3を73球4安打無四死球2失点。チームはサヨナラ勝利を飾り、ファイナルステージ進出へ弾みをつけた。
西武・武内は10勝&防御率2.17、オリ古田島は50登板で防御率0.79
西武・武内夏暉投手は21試合で10勝6敗。145回1/3を投げて107奪三振、防御率2.17、WHIP0.98だった。3球団競合の末、國學院大から2023年ドラフト1位で入団。4月3日のデビュー戦で7回1安打7奪三振無失点で、新人一番乗りとなるプロ初勝利を挙げた。その後も7月4日のソフトバンク戦まで開幕5連勝を飾った。
8月3日の楽天戦以降は白星から遠ざかっていたが、9月16日のロッテ戦では7回まで1人の走者も出さないパーフェクト投球。8回に初安打を許したもののプロ初完投・初完封勝利を成し遂げ、球団新人左腕最多の8勝目を手にした。
9月30日の日本ハム戦では8回3安打無失点で両リーグ新人最速の10勝目をマーク。規定投球回にも到達し、2007年の岸孝之投手(現・楽天)以来17年ぶりに、球団の新人で10勝と規定投球回をクリアした。防御率2.17はリーグ2位だった。
オリックス・古田島成龍投手は50試合で2勝1敗、26ホールドポイント。45回2/3を投げて43奪三振、防御率0.79、WHIP1.03をマークした。日本通運から2023年ドラフト6位で入団。プロ初登板だった4月6日のロッテ戦から、22試合連続無失点のプロ野球タイ記録を成し遂げた。
最後は気迫全開のガッツポーズを見せ、ファンの間では「古田島優勝」が定着。新人では2021年の広島・栗林良史投手(53試合、防御率0.86)以来2人目、パ・リーグでは初となる「50試合登板&防御率0点台」に挑んだ。50登板に到達したのは、9月26日のロッテ戦。2点リードの8回に登板し、無失点で切り抜けた。24ホールドポイントはリーグ4位タイだった。(「パ・リーグ インサイト」山本理絵)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)