上沢は日本球界復帰が濃厚となっている(C)Getty Images FA市場に大きな動きがあった。日米通算197勝をマークしている楽天・田中将大が電撃退団。自由契約となることが明らかとなり、節目の200勝まであと3勝にも迫ったレジェンド右腕…
上沢は日本球界復帰が濃厚となっている(C)Getty Images
FA市場に大きな動きがあった。日米通算197勝をマークしている楽天・田中将大が電撃退団。自由契約となることが明らかとなり、節目の200勝まであと3勝にも迫ったレジェンド右腕獲得の動きが出てくるか、注目されている。
【日本球界復帰か?】元日本ハム上沢投手が日本球界復帰を検討!他球団と争奪戦か?古巣に復帰か?高木の意見を語ります!
今オフのFA市場で投手として1番人気を誇るのがソフトバンクの石川柊太。昨年はノーヒットノーランも達成、パワーカーブが持ち味でしっかり試合を作れることができるとあって、オリックス、ヤクルト、巨人など複数球団による争奪戦となっている。
広島から海外FA権を行使している九里亜蓮の存在も注目となる。今季は開幕投手を務め、打線とのかねあいもあり、勝ち星は7勝(10敗)とそこまで伸びなかったがイニングイーターとしても知られ、広島チームカラーともいえるタフネス右腕が他球団への移籍も視野に入れるとなれば、こちらも争奪戦となりそうだ。
そして、ここに新たな選択肢として、去就が注目されているのは昨オフポスティングを利用して、日本ハムからメジャー挑戦を行った上沢直之にもある。
レイズと1月にマイナー契約を結び、招待選手でキャンプに参加。その後、レイズからマイナーへの合流を通達され、契約条項を行使してレッドソックスに移った。
4月28日にメジャー初昇格を果たし、2試合に登板して勝敗付かず、防御率2.25だった。
5月以降は3Aウースターで過ごし、マイナーでは20試合登板で5勝4敗、防御率7.63で終了。シーズン終盤に右ひじ痛を発症し、現在はリハビリ中とされる。
気になる去就に関してはここにきて、上沢サイドが日本球界復帰も視野に入れると宣言、さらに古巣の日本ハムだけではなく幅広く門戸を拡げ、興味を示す球団があれば話を聞くという意向も示している。
上沢の去就をめぐっては球界内でも様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)、日本ハムで活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月21日に自身のYouTubeチャンネルに「【日本球界復帰か?】元日本ハム上沢投手が日本球界復帰を検討!他球団と争奪戦か?古巣に復帰か?高木の意見を語ります!」と題した動画を更新。上沢の去就に関して独自の見解を語っている。
日本ハムOBでもある高木氏は上沢に関して「まずは日本ハムに戻りたいと素直に言えばいい。戻してもらえないかなと。それをやるのが筋だし。そこで、去年できなかったことを来年に向けて表現していきたいみたいな。それがかっこいいと思うけどね」とコメント。
その上で「なんで他の球団の話を聞くって。ポスティングで行って、一応権利は日本ハムが親心で放しているが、それでいいのかなと思う」と上沢の姿勢を疑問視する場面も。
上沢は渡米前は日本ハムで通算12年間プレーし、70勝62敗1ホールド。23年シーズンは9勝を挙げ、先発投手陣の柱としてチームを支えた。
このような状況の中、球団OBでもある高木氏は「まずは日本ハムと話をさせていただき、日本ハムにしっかり収まるのが筋。それが自然な形だと俺は思う」と私見をのべた。
その上で話し合いがこじれたりするような場合に他球団移籍を視野に入れるのは理解できるが、「はなから他の球団もいい話を持ってきてくれるのだったら、話を聞きますよとしか聞こえない」「やっぱり筋は通さないと、今後生きづらくなる」と育ててくれた日本ハムへの恩義をしっかり示すなど、日本球界に復帰するにしても、通るべき道筋があるとした。
日本ハムをめぐっては近年では同じくポスティングを利用して、メジャーに挑戦。日本帰国の際にソフトバンクに入団した有原航平をめぐってもファン感情が大きく揺れた経緯もある。
ポスティングをめぐっては、他球団となるがロッテから佐々木朗希が同システムを利用して海を渡ることに関しても議論が紛糾した。
高木氏も有原の事例などを受け、「ルールを決めよう」と提言。「(海外)FAで行くか、ポスティングだったら海外FAの1年前しか認めない」など、不公平感をなくすためのルール改正の必要性を訴えた。
一方、上沢が市場に出るとすれば、2023シーズンはパ・リーグ最多の170イニングを投げ9勝をマーク、21年にはキャリアハイの12勝をマークするなど、しっかり試合を作れる右腕はどの球団も欲しているとあって、争奪戦も予想される。
FA市場キーマンの一人として、今後の動向も注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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