11月25日、浦和レッズで現役生活にピリオドを打つ選手がまた一人発表された。その選手のあるゴールが再び脚光を浴びている。 今季の浦和レッズは2試合を残すのみとなっている。今季限りで引退する選手としてFW興梠慎三が発表されていたが、新たにユ…

 11月25日、浦和レッズで現役生活にピリオドを打つ選手がまた一人発表された。その選手のあるゴールが再び脚光を浴びている。

 今季の浦和レッズは2試合を残すのみとなっている。今季限りで引退する選手としてFW興梠慎三が発表されていたが、新たにユニフォームを脱ぐ決断をした選手がいる。宇賀神友弥だ。
 1988年生まれで現在36歳の宇賀神は、浦和レッズの下部組織で技術を磨く。そして流通経済大学を経て、2010年からトップチームの一員となった。
 そのプロ初年度にJ1・26試合に出場すると、翌11年に背番号が「3」に“昇格”。以後、21年までこのクラブで過ごした。22、23年はFC岐阜で過ごしたが、今季、再び帰還。最後のプロ生活を、このクラブで過ごしている。
 25日、クラブが「宇賀神友弥 現役引退のお知らせ」を発表すると、その活躍を称える声がSNS上に上がった。そして、あるゴールが改めて注目されることなった。それは、ベガルタ仙台を相手に埼玉スタジアムで決めたものだ。

■「何回見ても震える」

 2018年12月9日の天皇杯決勝は、本来、中立地開催となるが、この年は国立競技場が使用できず、埼玉スタジアムを舞台とするとしていた。そのピッチを本拠とする浦和レッズがファイナルに進出したことで、多くの浦和サポーターが訪れる試合に。
 前半13分、浦和は獲得した右CKでショートコーナーを選択。一度は入れたクロスがはねかえされたものの、ペナルティアーク手前の落下点に走り込んだのが宇賀神だ。勢いよく後方からそのポジションに入ると、右足を一閃。ドライブ回転のかかった強烈な一撃は、ゴールネットに勢いよく突き刺さったのだった。
 このゴールを浦和が守り切って、天皇杯のタイトルを奪取。SNS上では、「2018年天皇杯決勝戦で決めたスーパーゴールは忘れない」「忘れられない時でしたね」「これ現地で決められてスーパー悔しいゴールでした」「天皇杯決勝見に行ってました あのゴールは忘れません お疲れ様でした」などの声が上がった。
 実際、当時もそのゴールには賞賛の声が相次ぎ、以下のようなコメントが寄せられていた。
「や、やばい 惚れた豪快すぎかっこよすぎ」
「なんやそれ、ゴラッソすぎる笑」
「なにこのシュートすげぇ」
「改めて見てもエグいシュートだわ。誰が止められるんだよ、こんなん」
「スーパーボレー過ぎる」
「何回見ても震える」
 宇賀神はクラブを通じて、「決して多くの恩返しはできませんでしたが「宇賀神友弥」というプロサッカー選手として、1人の人間として、そして浦和の漢としての生き様を見せることはできたのではないかと思っています。15年間という幸せなプロサッカー選手生活を支えてくれた全てのみなさまに感謝します。」などとコメント。
 そのプレーは、浦和サポーターだけでなく、ベガルタ仙台サポーターなど、他クラブの多くのサポーターの心に刻まれたはずだ。

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