◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(24日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)2024年シーズン最後のラウンドを、畑岡奈紗は3バーディ、3ボギーの「72」で締めた。18年から7年連続7度…

米ツアー8年目のシーズンが終えた畑岡奈紗

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(24日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)

2024年シーズン最後のラウンドを、畑岡奈紗は3バーディ、3ボギーの「72」で締めた。18年から7年連続7度目の出場。今年も60人しか出られないエリートフィールドでラストゲームを迎えたが、今季初優勝へ「ラストチャンス」という思いはかなわず通算1オーバー55位で終えた。

2017年に米ツアーを主戦場にしてから今年で8年目のシーズン。米ツアーに参戦中の日本勢では“最古参”となる25歳は「今年はなかなか思うようにいかないことが多くて、悔しいシーズンだった」と総括する。

2日目以降に伸ばせなかったことが悔やんだ

1月の第2戦「ドライブオン選手権」で9位に入り、3月「HSBC女子世界選手権」で3位。しかし、「パリ五輪」日本代表争いの渦中にあり、選出を目前に控えた6月「ショップライトLPGA」で4位発進からまさかの失格。以降は6月「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」でメジャー14戦ぶりの予選落ちを喫し、7月のメジャー第4戦「エビアン選手権」も決勝に残ることができなかった。

評価をするのは「なかなか気持ち的に保つのが難しい中盤」を乗り越え、終盤にかけて調子を上げられたこと。過去2勝の9月「NW アーカンソー選手権」を7位で終えて以降、10月「ビュイックLPGA上海」で9位、国内ツアーの「マスターズGCレディース」で2位、11月「ロッテ選手権」で4位と首位争いを重ねた。「精神的にもっと強くなって、競り合ったときにしっかり勝っていけるようになりたい」。22年「DIOインプラントLAオープン」から遠ざかる米ツアー通算7勝目に向け、誓いを立てた。

最終日は笹生優花と同組でラウンド

22年を最後に優勝がないことは、ホステス大会でもある2シーズン以内の優勝者がフィールドを埋める来季の開幕戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」に出場できないことを意味する。「例年よりオフは長くなってしまったけれど、それをいいように捉えてしっかり準備していきたい」。悔しさを糧に、9年目のシーズンインに向けて調整を進める。(フロリダ州ネープルズ/石井操)