衝撃KO直後、勝者が取った“笑撃”行動にラウンドガールが困惑。ファイトスタイルからキャラまで、全方位において“強烈”な個性を発揮した勝者に新たなスター誕生を予感させる一幕に「ラウガ失笑」「ラウガ困ってるやん」などツッコミの声も相次いだ。【…

 衝撃KO直後、勝者が取った“笑撃”行動にラウンドガールが困惑。ファイトスタイルからキャラまで、全方位において“強烈”な個性を発揮した勝者に新たなスター誕生を予感させる一幕に「ラウガ失笑」「ラウガ困ってるやん」などツッコミの声も相次いだ。

【映像】左ハイ衝撃KO→ラウガ“ドン引き”の笑撃展開

 11月23日に後楽園ホールで行われた「RISE183」で、岩郷泰成(EX ARES)とGUMP(TEAM TEPPEN)が対戦。昨年夏から新たなジムに移籍で“覚醒”した男・GUMPが止まらない打撃で岩郷を完全破壊。最後はミドルの軌道から打ち抜く鮮やかな左ハイで仕留め、圧倒的なKO勝利を収めた。

 昨年夏のTEAM TEPPEN移籍から破竹の6連勝とノリに乗っている21歳のGUMP。DEEP☆KICK-60kg王者となり他団体での実績を引っ提げて、RISEでは2度目の参戦となる。本名から改名した不思議なリングネームもファンに浸透中だ。対する岩郷は4月に緊急参戦者が集った“漢気トーナメント”以来の参戦。その際は1回戦を突破しファイナリストとなるも残念ながら敗れている。

 試合開始前から戦闘モードでバチバチの両者。ゴングが鳴ると一撃ごとに気迫があふれ出すような展開となった。序盤、手数が多いGUMPがヒザを合わせてあわやというシーンを作るもスリップ判定。岩郷の左右のフックを全く気にせずにミドル、ロー、ヒザとアグレッシブに攻め立てる。
 
 ABEMAの解説者の一馬も「強いとは聞いていたが、ここまで強いとは…」とその実力に舌を巻く。岩郷も切れ味鋭いバックハンドブローなどで反撃を見せるが、GUMPのブルドーザーのような突進力、ローやボディへのヒザなど、クリンチで逃れるのがやっとの状況だ。
 
 2ラウンドもGUMPの前への推進力が目立つ展開。岩郷の左右のフックを被弾するGUMPだが全く意に介さず、黙々とローで削っていく。遂にコーナーに串刺し状態で、一方的に打撃を加えると、ボディへヒザ・ヒザ・ヒザの地獄。

  無尽蔵の馬力に実況の小出アキラ・アナウンサーからは「GUMPはダンプのようだ!」とその様子を伝える。岩郷も必死にフルスイングの一発を狙って抵抗を見せるが、ここでもGUMPの執拗なヒザ。「バケモンか」「なんだこの強さは」など、GUMPの猛攻にファンも驚きを隠せない。最後はコーナーに串刺しからストレートの連打、さらに突き上げるような左ハイで完全に相手を破壊してKO。連打に耐えていた岩郷もグニャリとコーナー前で力尽きた。

 GUMP劇場は勝利のあとも“癖の強さ”が際立った。試合後に余力をアピールか…謎の片足立ちを見せるGUMPに、実況は「このポーズは…」と言葉に詰まれば、一馬も「強いのにキャラがちょっと…」と冷ややかな反応。ファンからも「不気味だな」「ジョジョ立ちかよ」とツッコミが続出するシーンで、隣のラウンドガールは困惑気味に愛想笑い。「ラウガ失笑」「ラウガ困ってるやん」などの声も聞かれた。

 そんな微妙な空気にも「僕めちゃくちゃ強いと思うんですよ」とGUMP。さらに「(近いうちに)もう一人、強い奴を倒す」と自らにミッションを課した上で、来年開催予定のトーナメント参戦を直訴して会場を沸かせた。