2年連続でMVPを手にした大谷は、ボンズとも比較される存在となった。(C)Getty Images 名物記者も舌を巻く、必然の受賞だった。 現地時間11月21日に全米野球記者協会(BBWAA)は最優秀選手賞(MVP)を発表。投票権を持つ30…

 

2年連続でMVPを手にした大谷は、ボンズとも比較される存在となった。(C)Getty Images

 

 名物記者も舌を巻く、必然の受賞だった。

 現地時間11月21日に全米野球記者協会(BBWAA)は最優秀選手賞(MVP)を発表。投票権を持つ30人の記者による投票の結果、ナショナル・リーグでは大谷翔平(ドジャース)が2年連続3度目の選出となった。

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 レギュラーシーズンの功績を考えれば、納得の満票選出ではある。DH専任ながら159試合に出場した大谷は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036とハイアベレージを記録。打って、走ってと躍動して、前人未到の「シーズン50本塁打・50盗塁」の快挙もやってのけた。

 直近4年間で3度目のMVP獲得。大谷の偉才ぶりを物語るこの結果には、二刀流スターに対して厳しい論調を飛ばしきた名物記者も脱帽する。歯に衣着せぬ発言でカルト的な人気を誇るコメンタリーのクリス・ルッソ氏は、MLB公式ネット局『MLB Network』の番組内で「今年はDHだけで獲得した。投手として投げず、外野手としてプレーすることもなかった。でも、来年以降は今年の成績に投手としての活躍も加わる。間違いなくまた獲るよ」と断言した。

 過去MLBの歴史において史上最多のMVP獲得回数を誇るのは、バリー・ボンズ氏だ。2001年に年間73発を放った規格外のスラッガーは、22年のキャリアで7度の栄冠を掴んできた。

 果たして、大谷はMVP受賞記録に並ぶかどうか。ルッソ氏はボンズ氏が現役時代にステロイド使用問題を抱えていることに触れながら、こう続けている。

「私はボンズの7回のMVPのうち4回は認めてない。私はステロイド使用者は無視をする。73本塁打を打った時の彼は確かに最高だった。しかし、身体は異常なまでに大きくなっていた。だからジャイアンツに移籍してからの4回は認めない。あれはジョークみたいなものだ。その観点から見ると、オオタニはボンズよりももっと獲得する。なぜなら彼は歴史に残る選手だからだ」

 さらに「ベーブ・ルースほどではないが、オオタニはヒストリカルな素晴らしい選手だ」と熱弁を振るったルッソ氏。果たして、毒舌コメンテーターが言うように大谷がボンズ氏の大記録を超える日は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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