◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(24日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆4306人)史上初の国内メジャー3連覇を狙った山下美夢有は通算6アンダー6位で戦いを終えた。1バ…
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(24日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆4306人)
史上初の国内メジャー3連覇を狙った山下美夢有は通算6アンダー6位で戦いを終えた。1バーディ、2ボギーの「73」。相性抜群の宮崎CCでオーバーパーを打つのは、初出場した2021年大会の最終日「76」以来、12ラウンドぶりだった。2ボギー先行から、17番で唯一のバーディという展開にも「なかなか伸ばせなかった」と悔しさがにじんだ。
3年連続の戴冠を目指した年間女王のタイトルを竹田麗央に譲ったシーズンは「良かったり、悪かったり、波が結構あった」。出場25試合で予選落ちはゼロ(10月スタンレーレディスは第1ラウンドに途中棄権)と安定感が光るようで、本人の中ではっきりと浮き沈みを感じていた。
平均ストロークは年々向上し、3年連続となった60台(69.1478)で竹田らを抑えてツアー1位。平均パット数、パーセーブ率、平均バーディ数、リカバリー率といった数々のスタッツでトップに立っても、「あまり(自信に)なっていないので…」と口ぶりは重いままだ。
いまは、12月5日から始まる米ツアー最終予選会(Qシリーズ/アラバマ州マグノリアグローブGC)に向けてショットの状態が気になって仕方ない。「チェック(程度)では収まらない感じかなと思います。スイングの感じとかも、あまり良くないので…」
今週も開幕してから2日目までは、スタート前の練習場でコーチの父・勝臣さんに電話をかけるシーンがあった。なかなか会場に来られない父に動画を見てもらってポイントを整理する作業は、今季珍しいものではなかったと話す。週末は来場した父に直接見てもらっていたが、この日も入念なやり取りを重ねて1番ティへ。「今週からというより、ずっとあんまり良くなかったので」。2週後に始まる予選会まで、腰を据えて取り組む必要性を示唆した。
5日間90ホールのサバイバルでは、上位25位タイまでの選手が出場優先資格の「カテゴリー14」に入り、限定的な出場機会が与えられる。上に行くほど出場優先順位は高くなるため、「やっぱりトップ通過じゃないと、なかなか試合にも出られないと思う。そこを目指してやっていきたい」。トーナメントのように“勝ち”にこだわって臨む。(宮崎市/亀山泰宏)