◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(24日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7350yd(パー72)ツアーの上位選手30人が出場する次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を前に、来季の賞金シード選手65人が決まった。ボーダーラインは…
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(24日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7350yd(パー72)
ツアーの上位選手30人が出場する次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を前に、来季の賞金シード選手65人が決まった。ボーダーラインは出場義務試合数が不足した4人(※)を含む賞金ランキング69位。今大会を95位で迎えた42歳の上井邦浩が10アンダーの7位に食い込み、ランクを68位に上げて3シーズンぶりに賞金シードに返り咲いた。
首位に1打差の3位から最終組でプレーした上井は、前日まで好調だったショットが振るわず苦しんだ。悲願の初優勝も見える位置で、シードのことも頭を離れない。「攻めるに攻められない。葛藤していた」という。自身だけでなく、他選手の順位で目まぐるしく変わるランキングの動向は結末が分からない。最終18番(パー5)は「イーグルを獲らないといけない」と考え、2オンに成功。2パットバーディで意気消沈したが、獲得圏に滑り込んだ。
左母指腱鞘炎などの故障に苦しみ、特別保障制度明けの昨年、シード維持に9万8916円届かなかった。「(シードは)すぐに取れるという感覚もあったけれど、いざ試合に出られなくなると技術的にもやっぱり落ちる。ちょっとダメになりかけていた」という窮地で踏ん張った。上井の他に小斉平優和ら6人が復帰した。
賞金シード初獲得は国内メジャー「日本プロ」でプロ初勝利(通算2勝目)を飾った杉浦悠太をはじめ7人。22歳の岡田晃平は今春に東北福祉大を卒業し、ルーキーイヤーのランクを49位として来季の安定的な出場権を確保。「これは本当に通過点。優勝すること、海外ツアーに行くのが目標。来年はそれに向けて取り組みたい」と意気込んだ。
9月の下部ABEMAツアー「PGM Challenge」最終日に「59」をマークして初優勝した下家秀琉は、レギュラーツアー出場9試合で予選落ちが1回。少ないチャンスを生かしてランク61位で終えた。
<初シード&シード復帰者>
カシオワールドオープン終了時の賞金ランク/選手名
10/杉浦悠太(初)
23/比嘉一貴(2季ぶり5回目)
26/マイケル・ヘンドリー(4季ぶり8回目)
27/生源寺龍憲(初)
39/小斉平優和(3季ぶり2回目)
43/坂本雄介(初)
44/コ・グンテク(初)
48/大岩龍一(2季ぶり3回目)
49/岡田晃平(初)
52/小平智(2季ぶり10回目)
54/イ・サンヒ(2季ぶり9回目)
58/篠優希(初)
61/下家秀琉(初)
68/上井邦浩(3季ぶり11回目)
※中島啓太は次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」で出場義務試合数を満たす予定で、来季の賞金シード選手は66人になる見通し。中島は今季海外3ツアー(PGAツアー、コーンフェリーツアー、DPワールドツアー)のツアーメンバー資格を有し、出場義務試合数の免除(軽減)申請を行ったため、今季日本ツアーの出場義務は3試合となっている。