◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(24日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆4306人)最終組スタートで3打差を逆転できなかったことは、もちろん悔しい。それでも、1年間を振…
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(24日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆4306人)
最終組スタートで3打差を逆転できなかったことは、もちろん悔しい。それでも、1年間を振り返れば充実感が上回る。今季8勝で初の年間女王に輝いた竹田麗央は「(100点満点で)98点です」と笑顔でシーズンを総括した。
プロ3年目、4月「KKT杯バンテリンレディス」での初優勝から始まった女王への道。翌週の「フジサンケイレディスクラシック」も制し、海外メジャー初参戦となった6月「全米女子オープン」で9位に入った。9月「ソニー日本女子プロ選手権」で国内メジャータイトルもつかむと、「日本女子オープン」も勝った。そして、本人が「一番はやっぱりTOTO」と言った日米共催競技での優勝。来季からは2年シードを得た米ツアーに挑む。
残した数字は圧倒的だ。年間獲得賞金はコロナ禍で統合された2020-21年に稲見萌寧が45試合で記録したシーズン最高額の2億5519万2049円を上回る2億6573万16円。32試合で到達した。山下美夢有、岩井明愛とともにシーズン平均ストローク60台(69.2378)をクリアし、トップ10入りはツアー唯一の20試合超えとなる23試合を数えた。さらに「今週はそれで(満足)」と笑った初のドライビングディスタンス1位。263.19ydは2017年の計測スタートから史上最長記録でもあった。
シーズンを振り返って減点した「2点」は、最終戦で感じた課題から。週末、特に逆転を狙った最終日は出だしから珍しく縦距離が合わないシーンが目立った。「風も吹いていましたし、そのジャッジも合わなかったり。思ったようにボールが打てなかったので、自信なくスイングしていた感じでもありました」。3ボギー先行で迎えた後半15番が唯一のバーディ。「74」で通算7アンダー5位となり、史上初の同一年国内メジャー3連勝を逃した悔しい締めくくりが、世界を舞台に成り上がりを目指す2025年の活力にもなる。
今年を漢字一文字で表現するなら「楽」だという。好きなゴルフを目いっぱい楽しみながら、頂点に立った。「いろんな国でもプレーできると思いますし、米ツアーに1年間出られることは一番の楽しみ」。やはり楽しくなりそうな新シーズンは、来年1月30日開幕の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州レイクノナG&CC)からスタートだ。(宮崎市/亀山泰宏)