母国チームの失態に韓国メディアが吠えた(C)Getty Images 初代王者が低迷に喘いでいる。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は連日、各国代表チームによる熱戦が繰り広げられた。アジア勢では開催国でもある日本や台…

母国チームの失態に韓国メディアが吠えた(C)Getty Images

 初代王者が低迷に喘いでいる。

「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は連日、各国代表チームによる熱戦が繰り広げられた。アジア勢では開催国でもある日本や台湾が強さをみせた中、第1回大会覇者である韓国はオープニングラウンドで敗退している。

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 韓国はキューバやドミニカ共和国、オーストラリアからは白星を挙げたものの、初戦で台湾に3-6で敗れ、3戦目の日本戦にも3-6というスコアで痛恨の黒星を喫し、3勝2敗でスーパーラウンド進出を逃した。

 初開催となった2015年大会では優勝を飾り、2019年には決勝で日本に敗れたものの準優勝という成績を残していた韓国。今大会では日本同様、国内リーグ所属選手の若手でチームを構成し臨んだものの、大会前半で早々に全日程を終えている。過去、オリンピックやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など、国際舞台で存在感を示し続けてきた同国だが、近年では各種大会でタイトルはおろか、上位進出も果たせていない状況だ。

 また今回の結果に対しての反応も、韓国国内からは厳しい声が聞こえてきている。オンラインメディア『ManiaReport』では11月24日、今大会での韓国、さらにアメリカの敗退についての見解を伝えている。

 同メディアは、「韓国とアメリカの野球が国際大会で続けて恥をかいている」と報じながら、「両国はプレミア12において若手有望選手を中心にチームを構成したが、その結果『サンドバッグ』と化してしまった」などと辛らつな言葉を並べた。

 また、「韓国はオープニングラウンドで台湾と日本に敗れ、早々に脱落した。一方のアメリカはオープニングラウンドを辛うじて通過したものの、スーパーラウンドの第1戦と第2戦で日本と台湾に大敗を喫した」として、両国の戦いぶりを振り返っている。

 さらに自国代表チームへの印象についても、「韓国の台湾戦での敗北は衝撃的だった。マイナーリーグの選手を総動員した台湾相手に、いわゆる世代交代を進めた若手選手たちのプレーは力不足だった」と指摘。続けて、「経験を積ませることが目的とはいえ、実力の差は歴然としていた。彼らが今後、台湾に勝てるかどうかも不透明だ。年齢だけで急速な世代交代を進めた結果がこれである」と断じており、「これはプレミア12を軽視した代償だ」と苦言を呈している。

 アジア勢3か国の中でも、今大会では日本、台湾の後塵を拝する結果となった韓国。悔しさとともに得た教訓を今後、2026年WBCや2028年ロサンゼルス五輪で生かすことができるだろうか。

[文:別府勉]

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