卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は23日、福岡県の北九州市立総合体育館にて男子ダブルスの決勝が行われ、世界ランキング6位の戸上隼輔(井村屋グループ)は同2位のF.ルブラン、A.ルブラン(フランス)ペアと対戦。ゲームカウント2ー3で敗…

卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は23日、福岡県の北九州市立総合体育館にて男子ダブルスの決勝が行われ、世界ランキング6位の戸上隼輔(井村屋グループ)は同2位のF.ルブラン、A.ルブラン(フランス)ペアと対戦。ゲームカウント2ー3で敗れ準優勝となった。

◆世界一掴んだカットマンペアが見せた矜持 佐藤瞳は「忍耐強さは負けない」橋本帆乃香は「迷った時にお互いを信じられる」

■フルゲームも最後は力尽きる

戸上、篠塚ペアは1回戦で林高遠、林詩棟の世界3位ペアにストレート勝ちする圧巻のスタート。準決勝のコーエン、クエク(シンガポール)戦では第1ゲームを奪われながらも試合全体では上回る形で3-1逆転勝ち。今大会の優勝候補本命のルブラン兄弟との決勝に挑んだ。

第1ゲームは序盤に点数をで重ねると、デュースに迫られながらも14-12でとり切る。第2ゲームはリードしていたなかでフランスペアの反撃にあうなかで逆に取り返される。王手をかけられたなか第4ゲームは終盤の4連続ポイントなどで追いつきフルゲームに持ち込んだ。しかし、最終ゲームは3-4から7連続ポイントを許す形で戴冠は逃した。

戸上は試合後に「チャンスがあっただけに悔しい」、「リードしていたなかで畳みかけられないのは課題」と率直な思い吐露しつつも、「これから伸びるための糧にはなると思う」と今後について見据えた。篠塚もリード時に相手に許した反撃を反省点に挙げつつ「結果は悔しいけれど、自信に変えていきたい」とレベルアップするための経験と受け入れた。

戸上隼輔(写真右)、篠塚大登(C)WTT

■男子エースが世界一に挑む

今大会は男子シングルスで唯一参戦した張本智和(智和企画)が1回戦で世界5位の梁靖崑、23日の準決勝で世界2位の林詩棟と中国のトップ選手二人を下す快進撃。優勝の可能性も残している。

パリ五輪で共闘した戸上は「得られる部分はたくさんあるし、彼の存在を大切にしなければ」とエースについて語り、篠塚も「Tリーグ(琉球アスティーダ)でも同じチームで彼の凄さはずっと見ている」と同学年の存在について述べた。

WTTファイナルズ福岡は男女のダブルスが全日程を終了。24日の最終日は男女のシングルスが行われ、張本智が世界一をかけて王楚欽(中国)との決勝に挑むことになる。

◆張本智和が力説した圧巻パフォーマンスの裏側 世界2位の林詩棟撃破に連呼した「たまたま」の正体

◆平野美宇、世界7位に敗戦もパリ五輪単出場で「夢がかなった1年」 今後については「卓球でも人間的にも成長したい」

◆張本美和、世界3位の王芸迪に敗戦で明かした課題 飛躍の2024年を経て全日本では「優勝することが目標」