美人勝負師の最終結論熊江琉衣~ジャパンカップ編photo by Fujimaki Goh この秋のGIシリーズでは、エリザベス女王杯が的中。万馬券となった馬連を当てることができました! 馬券の調子は少しずつ上向いてきているので、このいい流れ…

美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~ジャパンカップ編



photo by Fujimaki Goh

 この秋のGIシリーズでは、エリザベス女王杯が的中。万馬券となった馬連を当てることができました! 馬券の調子は少しずつ上向いてきているので、このいい流れをGIジャパンカップ(11月24日/東京・芝2400m)にもつなげていきたいと思います。

 近年、このレースは固い決着が多く、過去5年の結果を見ても馬券圏内(3着以内)に入ったのは、5番人気以内。人気の実力馬がしっかり結果を残しています。そして今年も、その傾向は続くだろうと考えて予想しました。

 本命は、ドウデュースです。

 もともと叩き良化型のタイプですが、前走のGⅠ天皇賞・秋(10月27日/東京・芝2000m)では、休み明けながらすばらしい末脚を繰り出して快勝。その瞬間、「ジャパンカップもこの馬で決まり!」と思いました。

 舞台となる東京・芝2400mでは、ハーツクライ産駒が好成績を残しており、ドウデュース自身、一昨年の日本ダービーで戴冠を遂げています。人気でも逆らわず、本命としました。

 対抗は、外国馬のオーギュストロダン。

 ディープインパクト産駒ということで、日本の馬場は合いそう。陣営も「重い馬場より、軽い馬場のほうが向く」とコメントしています。また、同産駒から数多くのダービー馬が出ているので、東京・芝2400mという舞台もぴったり。

 脚質も自在性があり、展開に応じてポジションを変えられるのではないでしょうか。鞍上も日本を知り尽くしているライアン・ムーア騎手というのは頼もしい限りです。

 成績にムラのあるタイプですが、昨年からは5着以下に敗れたあと、2回続けて連対という戦績。その流れからいくと今回は、連は外さないのではないかな、と。

 いずれにしても、父親同士の因縁もあるドウデュースとオーギュストロダンの対決は本当に楽しみ。2頭の一騎打ちを見たくてこの予想になった、というのもあります。

 ▲は、ジャスティンパレスにしました。

 オーギュストロダンと同じディープ産駒。終わってみれば「(ディープ産駒で)来たのは、こっちか!」という結果も十分に考えられます。

 前走の天皇賞・秋では、直線で進路取りに苦労しながらも、勝ち馬からコンマ3秒差の4着まで追い上げました。今回、そこから距離が伸びるのはプラス。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、エリザベス女王杯(勝ったスタニングローズに騎乗)でお世話になりましたし、今回も期待しています。

 △は、2頭。チェルヴィニアとドゥレッツアです。

 ジャパンカップは、牝馬が好成績を残しているレース。特にチェルヴィニアは斤量54kgというのが大きいですし、手綱を取るのがクリストフ・ルメール騎手ですから、軽視することはできません。

 レースぶりも幅広く、先行から差しまで、いろいろな戦法を取れます。ペースが遅いと見たら、ある程度前に行くかもしれませんね。

 ドゥレッツァは、GIにおいて際立った結果を残しているドゥラメンテ産駒。東京・芝2400mという舞台適性も高い血統です。

 逃げ馬不在のメンバー構成にあって、ハナをきって先頭でレースを引っ張ったら面白そう。追い切りの内容もよく、鞍上は昨年のレースでスターズオンアースを3着に持ってきたウィリアム・ビュイック騎手。侮れない存在だと思います。

 最後に☆は、ダノンベルーガにしました。

 前走の天皇賞・秋は14着と大敗を喫しましたが、道中でつまずくアクシデントなどがあって、その結果は度外視していいでしょう。この馬もハーツクライ産駒で、コース適性は高いので、巻き返しがあっても不思議ではありません。

 鞍上の松山弘平騎手とのコンビでは、3歳時にGIII共同通信杯(東京・芝1800m)を制覇。手が合っていると思いますし、一発への期待が膨らみます。

 馬券は、ドウデュースを軸にした馬連と三連複で考えています。人気馬同士の組み合わせになるので、買い方を工夫したいと思っています。何はともあれ、強豪・外国馬と迎え撃つ日本馬との熱き戦いからは目が離せません。