今大会は開幕から強く振り抜く自分の打撃スタイルを貫き続けている森下。(C)Getty Images 11月23日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンドは、東京ドームで第3戦が行なわれ…

 

今大会は開幕から強く振り抜く自分の打撃スタイルを貫き続けている森下。(C)Getty Images

 

 11月23日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンドは、東京ドームで第3戦が行なわれ、日本代表は台湾代表に9-6で勝利を収め、大会無敗のまま翌日の決勝を迎える形となった。

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 オープニングラウンド以来の再戦は、4か国による総当たり戦のため、試合前に両国のファイナル進出が決定する特殊な条件下で実現した。いわば“前哨戦”の様相を呈する中で、今大会8戦無敗の侍ジャパンは地力の強さをしっかりと発揮した。

 序盤から攻勢を強める中で、存在感を放ったのは、今大会全試合で4番を務める森下翔太(阪神)だ。1点を先制した初回無死一、二塁の絶好機で打席に入った24歳はフルカウントから真ん中低めに甘く入ったスライダーを強振。強く引っ張った打球は左翼線を破る貴重な2点適時二塁打となった。

 プロに入ってから初の国際大会を不動の4番として謳歌している。本人は「自分がたまたま4番を打っているだけ」と冷静に語るが、ここまで打率.417、1本塁打、9打点、OPS1.182とハイアベレージを記録。この短期決戦において森下が攻撃のキーマンとなっているのは言うまでもない。

 当人もシーズン中とは異なる舞台に刺激を得ている。「自分としては自分のやるべきことをやるってことに徹している。自分の打撃スタイルを貫くことを意識している」と語る24歳は、侍ジャパンでの日々を次のように振り返る。

「本当に毎日楽しいですし、こうやって日本代表のユニホームを着て、プレーできていることにすごいありがたみを感じる。こういうところで結果を出して、日本のために尽くせるというところが魅力」

 国際舞台で成長を続ける虎の背番号1は、「日本代表でプレーすることも世界で見た時に自分を図る指標になる」と自信を深める。明日のファイナルでも“理想的な一振り”で世界一に導くのみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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