WRCジャパン、11月23日(土)に行われたSS10〜SS16の走行を終えて、WRC2部門はニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)が首位をキープ。今季3勝目に向けて、手堅い位置につけた。この日は、ステージキャンセルとなったSS12以…
WRCジャパン、11月23日(土)に行われたSS10〜SS16の走行を終えて、WRC2部門はニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)が首位をキープ。今季3勝目に向けて、手堅い位置につけた。この日は、ステージキャンセルとなったSS12以外すべてトップ3タイムで揃えたグリアジンは、2番手のパヤリとの差を1分25秒3にまで広げた。
「SS15では小さなトラブルを抱えたので、大差もつけているし抑えた。頭を使ったんだよ! それ以外はすべてOKだ」とグリアジンは笑顔を見せた。
2番手のパヤリも、SS14、SS15でベストタイムをマークして、自身初のWRC2タイトルを射程圏内にとらえて最終日を迎える。
「とても安定したドライビングができたと思うし、かなりいい一日だった。マシンの動きもすごくいいし、力みすぎないように心がけた」とパヤリ。
一方、前日はリヤのスタビライザーにトラブルを抱えながら部門3番手につけた新井大輝(シュコダ・ファビアR5)は、マシンを修復してこの日最初のSS10でベストタイムをたたき出すと、リピートステージのSS13でもステージウイン。さらに2番手タイムも2本マークして、部門3番手のヘイキ・コバライネンとの差を、前日の5.3秒から29.4秒にまで広げて、部門ポディウム圏内につけている。
初日から、サイドブレーキを引くとリヤデフのオイルが漏れるトラブルに見舞われ、ステージを走り終わるたびにフルードをつぎ足しながら走行しているという新井。SS14では6番手タイムとなったが、リエゾンの渋滞のためステージ到着がギリギリになり、タイヤの空気圧調整を行う時間がないままの走行だったという。
「慣れないタイヤで経験値がない状態ではコントロールができないので、順位のことは考えず、今のある状況で走り切りたいです」と新井。
5番手には、ブレーキトラブルに見舞われたクリス・イングラム(GRヤリス・ラリー2)をかわしたガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が浮上している。
WRCジャパン WRC2部門暫定結果(SS16終了時点)
1 N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) 2:47.43.9
2 S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:25.3
3 新井大輝(シュコダ・ファビアR5) +2:16.7
4 H.コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:46.1
5 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:28.0
6 C.イングラム(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:54.7
7 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +6:19.1
8 小暮ひかる(トヨタGRヤリス・ラリー2) +7:44.5