WRC最終戦ラリージャパン、11月23日のデイ3に設定されたSS10〜16の走行を終え、ナショナル部門はFIT-EASY Racingからエントリーするディディエ・オリオール(トヨタGRヤリス)が大差をつけての首位を維持した。 この日は、S…

WRC最終戦ラリージャパン、11月23日のデイ3に設定されたSS10〜16の走行を終え、ナショナル部門はFIT-EASY Racingからエントリーするディディエ・オリオール(トヨタGRヤリス)が大差をつけての首位を維持した。

この日は、SS12は一般車の進入によりステージが中断となり、ナショナル部門勢はオルタネートルートでの走行となっている。
前日デイリタイアとなった眞貝知志(トヨタGRヤリスDAT)だったが、この日はマシンを修復して再スタートすると、SS12以外すべてのステージをベストタイムで揃えてみせた。しかし、この日最後の豊田スタジアムでのスーパーSSで4輪駆動制御の不調が発生。この後、再びリタイアとなっている。この日は、SS10のタイヤウォーミングゾーンで入江慧士(トヨタ・ヴィッツ)がドライブシャフト破損で、JR3クラス連覇がかかる相原泰祐(ダイハツ・コペン)は、SS13でメカニカルトラブルによりリタイアを喫している。

一方、部門首位のオリオールは、この日も安定した速さを披露。
「最初の2本はとてもトリッキーだったから、ものすごく慎重にいった。何かあったら、失うものの方が多かった。午後の方がクリーンだったから、総合的にはいい一日だったね」とオリオール。

「ラリーの雰囲気を楽しんでいるよ! 僕らが出場していることを喜んでくれているファンがたくさんいるようだから、タイトル獲得30周年記念を祝うには最高の場だね。スペシャルステージはとても良い、とても難しいし。難しいのは右ハンドルだからだ。あちこちに側溝があるし、側溝にはまらないためにかなり離れて走ったりしているよ」

コ・ドライバーのドゥニ・ジローデも「今日、日本の古い家屋があった場所を通った時に、ビデオを撮って家族に送った。素晴らしい景色だった。とにかく最高の雰囲気だ」とラリーを楽しんでくれているようだ。

JR2クラスは山本悠太(トヨタ86)、JR3クラスは平川真子(トヨタ・ヤリス)がトップに立っている。

WRCラリージャパン ナショナル部門暫定結果(SS16終了時点)
1 ディディエ・オリオール(トヨタGRヤリス) 3:09:19.4
2 村田康介(トヨタGRヤリス) +2:22.8
3 山本悠太(トヨタ86) +6:58.4
4 堀田信(トヨタGRヤリス) +8:55.7
5 佐々木康行(トヨタGRヤリス) +13:29.6
6 平川真子(トヨタ・ヤリス) +18:58.3
7 中山透(トヨタGRヤリス) +30:16.1
8 清田恵次(ホンダ・シビック・タイプR) +30:44.6