外国招待馬3頭を含む第44回ジャパンカップは国内外GI馬9頭が参戦する豪華布陣。過去10年、1、2、3番人気の決着は2度あり、2020年は牡牝三冠馬3頭で決まり3連単は1340円。比較的平穏な決着に収まるレースだが、5番人気以下も7頭が馬券…
外国招待馬3頭を含む第44回ジャパンカップは国内外GI馬9頭が参戦する豪華布陣。
過去10年、1、2、3番人気の決着は2度あり、2020年は牡牝三冠馬3頭で決まり3連単は1340円。比較的平穏な決着に収まるレースだが、5番人気以下も7頭が馬券内に入っており、伏兵の台頭もある。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「ドゥレッツァ」を取り上げる。
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■ドゥレッツァ
「低レベル」と酷評の4歳世代。有馬記念で皐月賞馬とダービー馬が掲示板外に敗れ、ダービー3着馬は3勝クラスを勝ち上がれず。
年明け重賞でも4歳トップクラスは負け続け、極めつけが、ドゥレッツァの天皇賞・春惨敗だった。ただ、その後は日本ダービー4着のベラジオオペラが大阪杯を制し、宝塚記念でソールオリエンスが復活の2着、天皇賞・秋ではタスティエーラが2着と奮闘している。この世代は「弱い」というより、体質が不安定だったり、得意条件に偏りがあるタイプが揃ってしまった印象だ。
ドッレッツァも天皇賞・春で右第1指骨剥離骨折はあったが、前進気勢が強く、菊花賞馬ながらステイヤーではなかった印象。英インターナショナルSは大本命シティオブトロイの奇襲策ともいえる逃げに翻弄され、極限のスピード比べ。思えば、菊花賞は自らペースを握りながらグッと脚を溜め、直線でエンジン再点火。ラスト3F34秒6で突き抜けたようにギアチェンジの速さは秀逸だ。
この同馬の長所を活かせそうなのが、逃げ不在の今回。3歳時には東京芝2000mの2勝クラスで上がり3F32秒7を記録し、瞬発力勝負は望むところ。海外遠征帰りとなるが、前日にも坂路追いを行うなど元気が有り余っており、状態も申し分なしときた。主役のドウデュースは後方待機が濃厚。各馬の意識が「後ろ」にいくのは間違いなく、展開利を考えても馬券内突入は視野に入れたい1頭だ。
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