三度MVPを手にした大谷。(C)Getty Images 堂々の満票によって、大谷翔平の歴史的な1年は締めくくられた。 現地時間11月21日、全米野球記者協会が選出する両リーグの最優秀選手(MVP)が発表され、ナショナル・リーグではドジャー…

三度MVPを手にした大谷。(C)Getty Images

 堂々の満票によって、大谷翔平の歴史的な1年は締めくくられた。

 現地時間11月21日、全米野球記者協会が選出する両リーグの最優秀選手(MVP)が発表され、ナショナル・リーグではドジャースの大谷翔平が2年連続3度目の受賞。フルタイムのDH選手として史上初の快挙となった。

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 今季の大谷は右肘側副靭帯の損傷から回復事情もあって、DHでの出場に限定された。ゆえに開幕前には守備貢献がゼロの彼がMVPを獲れるかどうかを疑問視する声は少なからずあった。

 しかし、蓋を開けてみれば、大谷は圧倒的な打力で周囲の疑念を打ち消した。159試合に出場したレギュラーシーズンでは、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036と軒並みハイアベレージを記録。前人未到の「シーズン50本塁打・50盗塁」の快挙もやってのけ、偉才ぶりを発揮。

 さらに打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」もリーグトップの「9.2」をマーク。図抜けた打力と磨き上げた走力で声価を高め、守備についた選手たちを上回る貢献をした。

 そんな大谷の必然のMVPは、直近4年間での彼の異彩ぶりを改めて示してもいる。というのも、エンゼルスで二刀流を完遂させた4年前にMVPを初めて手にして以来、MVP投票2位(22年)→MVP(23年)→MVP(24年)と記録。毎年のように「最も価値のある選手(Most Valuable Player)」として認められてきた。

 大谷は間違いなく球史、いやスポーツ史に残るスターだ。そんな偉才の最盛期が今であることを物語る結果には、海外メディアも驚嘆するばかりだ。韓国メディア『OSEN』は「大谷の偉大な4年。ボンズとトラウトの大記録も見える」と銘打った記事を掲載。来季もMVP投票で2位以上となれば、バリー・ボンズとマイク・トラウトに次ぐ5年連続の快挙になるとした。

 どんなアスリートもいつかは衰えが来る。その時まで大谷の凄みを楽しみたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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