2季ぶりの勝利に喜ぶ東大の三塁側スタンド

投打の噛み合った戦いを見せた東大が、昨秋からの連敗を16で止め、08年秋以来9年ぶりに慶大から勝利。プロ注目の左腕・宮台康平(4年・湘南)が昨秋10月8日の立教大戦以来、先発では昨春5月21日の法大戦以来の白星を手にした。

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 この日が秋季リーグの開幕戦だった慶大の先発・髙橋佑樹(2年・川越東)の立ち上がりを東大打線が攻めた。初回、守備の乱れから1死1、3塁とチャンスを作り、4番・田口耕蔵(4年・西大和学園)のライトへの犠牲フライで1点を先制。続く2回にも四球とヒットで1死1、2塁として「自分も打線の一員なので」と9番・宮台のタイムリー、さらに2死1、2塁から2番・辻居新平(2年・栄光学園)が詰まりながらもライト前に落とし、2回までに3点のリードを奪った。
対する慶大は、140キロ台中盤のストレートを軸にテンポのいい投球を展開した宮台の前に2イニング連続で3者凡退に終わったが、3回に1死から2四死球と盗塁で1死1、3塁として1番・中村健人(2年・中京大中京)が左中間を破るタイムリー2塁打。さらに2死1、3塁から3番・柳町達(2年・慶應)のレフト前タイムリーを放って1点差に詰め寄った。
だが、「今日は先制点を取ってくれていたので2点取られてもリードして終われたことが良かった。真っ直ぐとチェンジアップを落ち着いて投げられた」と宮台。4回以降は走者を出しながらも要所を締めると、東大打線が5回1死3塁から4番・田口のタイムリー内野安打で1点、さらに6回には新堀千隼(2年・麻布)が「ストレート1本に絞っていた」と、慶大の2番手・関根智輝(1年・城東)から自身リーグ戦初本塁打となるソロアーチを放って、点差を再び3点に広げた。
 結局、宮台は計158球で9回まで一人で投げ切り、8安打4四死球1三振2失点で、自身リーグ戦通算5勝目。昨秋に左肩を痛め、今春はフォームを模索する中で7試合に登板して0勝3敗、防御率8.17と不本意な成績に終わった宮台だったが、先週の立教大戦での9回8失点の反省を踏まえながら、この日は「勝ったので今日は100点です!」と“完全復活”を宣言した。

■東京大vs慶應義塾大1回戦
東京大   120 011 000=5
慶應義塾大 002 000 000=2
【東】〇宮台-三鍋
【慶】●髙橋佑、関根、佐藤、川端、菊地-郡司
本塁打:東京大・新堀《6回ソロ》

◎東京大・宮台康平投手(4年・湘南)
「チームが勝ったことが一番。自分の勝利よりもチームとして勝てたことが嬉しい。調子は先週に引き続いて良かった。でも2点取られていますし、内容としても毎回ランナーを背負う苦しい状況だったので、野手に助けられながら最後まで粘り強く投げられたと思います。やっと今日、目に見える形で結果が出たので、ここからどんどんいい形で投げたい。チームとして勝ち点を取ることが目標。今日の1勝がスタートライン。ここからが大事だと思っています」

9回2失点、計158球の熱投で勝ち投手となった東大・宮台

◎東京大・田口耕蔵(4年・西大和学園)
「(犠牲フライとタイムリーの2打点に)やっぱり先制できたことが大きかった。先制してチームに勢いを付けることのできた1回の犠牲フライが大きかった。5回(のタイムリー)も、あの1点で相手の戦意喪失というところに繋がったと思うので良かったと思います。(宮台は)見ていて、安心感がすごかった」

◎東京大・新堀
「(6回の本塁打は)それまで凡退していたので、甘くカウントと取りにくるかなと、ストレート1本に絞っていた。うまく合わせられた。フェンスに当たるかなと思っていたのでスタンドに入ってくれた。自分の仕事はキャプテンの穴をできるだけ開けないようにすること。開幕前からキャプテンが出られないということを聞いて、自分がやるしかないと、周りにも声をかけながら練習してきた。守備で少しミスをしてしまったので、そこは次に向けて練習して頑張っていきたい」