苦境が続いている冨安。本人としてももどかしい想いだろう(C)Getty Images 公式戦復帰の可能性が囁かれていたアーセナルの冨安健洋が、引き続き治療に専念することとなった。ミケル・アルテタ監督が現地会見の中で明かしている。【動画】冨安…

苦境が続いている冨安。本人としてももどかしい想いだろう(C)Getty Images

 公式戦復帰の可能性が囁かれていたアーセナルの冨安健洋が、引き続き治療に専念することとなった。ミケル・アルテタ監督が現地会見の中で明かしている。

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 冨安の現状は、複数の英メディアにおいて報じられている。ニュースサイト『THE STANDARD』は現地時間11月22日、アルテタ監督が冨安について語ったコメントを掲載。アルテタ監督は「彼はこれから数週間、治療を続けるために離脱することになる。また、環境を少し変えることも必要だ。ご想像の通り、心理的に非常に厳しい状況にあるからだ」と述べている。

 指揮官は他にも、「彼はただ良くなりたい一心で24時間努力しているような選手で、自分が万全ではないと本当に辛い気持ちになるタイプだ。それが本当に残念な状況であり、だからこそ彼に最善の環境を与え、少しでも回復を早めるチャンスを提供したいと思っている」として、冨安の心情も踏まえた上での処置であると説明している。

 専門メディア『ARSENALINSIDER』でも、日本人DFの今季を振り返り、「トミヤスはプレシーズン中に負傷して以来、今シーズンは1試合しか出場しておらず、サウサンプトン戦での短い出場が新たな問題を引き起こし、ほぼ2か月間試合から遠ざかっている」として、故障が悪化したと強調する。

 また、冨安の欠場が長引いていることに対するファンの反応も紹介。「アーセナルファンはSNSで不満を爆発させている」などと綴っている他、今年3月に冨安との契約を延長したクラブの姿勢を問題視する訴えや、冨安への同情の声もあると伝えている。

 同メディアは、今季サイドバックを務めてきたベン・ホワイトも負傷により戦線離脱したチーム事情も交え、「アルテタがホワイトの控えとしてさえトミヤスに頼れない以上、今後クラブがトミヤスをどのように扱うべきか、疑問が浮上している」などと指摘。

 加えて、「トミヤスの契約延長は誤りだったのか?」などと問いながら、「コンディションが整っている時には優れたパフォーマンスを発揮するが、契約延長時の絶好調な姿から一転、現時点ではアーセナルが控え要員として彼に依存することも難しい状況にある」として、処遇への見解を示している。

 アーセナル4シーズン目、これまでにないほどの苦難に見舞われている冨安だが、プロ選手である以上、メディアやファンのシビアな反応は致し方ないものと言えるだろう。一刻も早く、背番号18が万全の状態でピッチに戻ることを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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