卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は22日、福岡県の北九州市立総合体育館にて女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同3位の王芸迪(中国)と対戦。ゲームカウント1ー3で敗れてベスト4進出を逃した…

卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は22日、福岡県の北九州市立総合体育館にて女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同3位の王芸迪(中国)と対戦。ゲームカウント1ー3で敗れてベスト4進出を逃した。

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■直近では敗れた中国勢と対峙

張本美は20日の1回戦で田志希(韓国)に3-1で競り勝ち好スタート。昨季は果たせなかったベスト8入りで迎えた王芸迪との戦いは、第1ゲーム中盤に王芸迪が点差を広げ8-11で奪取。第2ゲームは張本美のリードを奪うも相手の粘りの前にデュースを落とす。バック中心に好レシーブを見せた第3ゲームをとり返すが、6-3のリードから王芸迪に反撃を許す形で敗退となった。

張本美は試合後、「前回は相手のボールの質は高かったんですが、普通という感じで自分が慌ててしまった」と直近の「WTTチャンピオンズフランクフルト」に言及しつつ、「今回は安定しすぎて相手のボールの変化に追いつかなかった」と前回対戦との違いを明かした。

世界3位である王芸迪との違いについては「普通の3球目のドライブだったりブロックだったりで自分の方がミスが多い」と課題について分析しつつ、「大事な場面の選択や入れる確率は上げられる」と今後の伸びしろについて語った。

張本美は急成長を見せていた今年2月にパリ五輪団体戦3人目のメンバーとしてサプライズ選出。本大会では銀メダルメンバーに名を連ねると、10月のアジア選手権では中国勢を倒しての50年ぶり金メダル獲得に貢献するなど、昨年からさらにスケールアップした姿を見せた。

来年については1月の全日本選手権での初戴冠も視界に入るなか、「優勝することが目標」と断言。日本女子トップクラスに成長を遂げた今年を経てのさらなる成長を誓った。

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