◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(22日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆1881人)7番で3パットボギーを喫した直後、8番(パー3)から4連続バーディ。その時点で通算9…
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(22日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆1881人)
7番で3パットボギーを喫した直後、8番(パー3)から4連続バーディ。その時点で通算9アンダー首位の桑木志帆を捉えた年間女王の竹田麗央だったが、14番がひときわ悔しい。
フェアウェイの真ん中に通称・軍艦島と呼ばれる松の木の生えた丘があり、ティショットの選択が悩ましいホール。越えていくためには260ydは必要で、ツアー屈指の飛距離を誇る竹田も初日は3Wでレイアップした。1Wを握ったこの日は「風がフォローだったので、越えると思った」。しかし、右にミスして小さな木の根元付近に止まり、2打目は横に出すだけ。3打目もグリーンを捉えられず、4オン2パットのダブルボギーを喫した。
最終18番もスコアを落としたが、フィールド平均スコア「73.025」とオーバーパーだった2日目に1アンダー「71」。アンダーパーにまとめて、首位と3打差2位に踏みとどまったことも確かだ。
本人もタフな1日に5バーディを奪ったことを前向きに捉える。4連続の始まりだった8番のバーディも、高弾道のアイアンショットでピンそばにピタリと絡めた竹田らしいもの。「ダボとか、最後のボギーはすごくもったいないですけど、あと2日間ある。コースのイメージもしっかり出ていますし、いいショットもたくさんあった。その辺はプラスに考えて頑張りたい」とうなずく。
初Vから一気にブレークした今季の8勝を振り返っても、最終日の逆転が5勝を数える。3週前の日米共催「TOTOジャパンクラシック」に至っては、最終日の残り3ホールで3打差を追いつき、6ホールに及ぶプレーオフを制して米ツアーの2年シードを勝ち取った。今季の勢いをもってすれば、残り36ホールの3打差は十分に射程圏内と言える。
ツアー史上初となる同一年の国内メジャー3連勝へ。「14番のティショットをもう一回、考え直して。ドライバーで打つかスプーン(3W)で打つか、しっかり決めていきたい」。ホールアウト直後に冷静になれるメンタリティも、21歳の強さを支えている。(宮崎市/亀山泰宏)