WRC最終戦ラリージャパン、11月22日のセクション2(SS2〜SS4)は、WRC2部門やナショナル部門も波乱の展開となっている。 この日は朝、豊田スタジアムのパルクフェルメを出た後、15分のサービスを経てSS2へ向かう設定だったが、昨年の…
WRC最終戦ラリージャパン、11月22日のセクション2(SS2〜SS4)は、WRC2部門やナショナル部門も波乱の展開となっている。
この日は朝、豊田スタジアムのパルクフェルメを出た後、15分のサービスを経てSS2へ向かう設定だったが、昨年のラリージャパンでナショナル部門優勝を飾った眞貝知志(トヨタGRヤリスDAT)が、サービス後のタイムコントロールで燃料系トラブルに見舞われ、サービスで原因究明と修復を行うことに。
SS3では、WRC2タイトルがかかるサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、ステージ終盤でパンク、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がバンクにヒット、カエタン・カエタノビッチ(ファビアRSラリー2)はエンジントラブルに見舞われている。
さらに、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生、山本雄紀は、SS2でパンクを喫した後、SS3ではペースノートを聞き逃してスピンし、ガードレールにフロントをヒット。SS4はようやく、クリーンな走行となった。
2024年の全日本ラリーチャンピオン、新井大輝(シュコダ・ファビアR5)は、朝からサイドブレーキが効かないほか、リヤのアンチロールバーが破損。「ぶつかってはいないです。もう寿命ですね」と、車歴10年のマシンとの辛抱の付き合いが続く。
さらにナショナル部門の新井敏弘(スバルWRX S4)は、SS2でブレーキトラブルに見舞われ、労りながらの走りで凌いでいたが、SS4でエンジントラブルと泣きっ面に蜂。この後に設定されたタイヤフィッティングゾーンに戻ってチェックを行ったが、ここでリタイア届けを提出した。
WRC2部門は現在、ニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)がトップ。ナショナル部門は、トヨタGRヤリスで電撃参戦を果たしたディディエ・オリオールが首位に立っている。慣れない右ハンドルの車両でもさすがの走りを披露したオリオール「右ハンドルやハンドブレーキは慣れないけど、2本目(SS3)でダンパーのクリック調整して少し良くなった。午後もベストを尽くすよ!」