今年で44回目を迎えるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)は、どちらかといえば内枠有利の傾向がある。馬番別の勝利数を見ると、1番と2番が5勝で最多タイ。4勝で4番、6番、14番が続く。 一方で一度も勝ち馬を出していない馬番が3つ…

 今年で44回目を迎えるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)は、どちらかといえば内枠有利の傾向がある。馬番別の勝利数を見ると、1番と2番が5勝で最多タイ。4勝で4番、6番、14番が続く。

 一方で一度も勝ち馬を出していない馬番が3つある。内から順に12番、17番、18番だ。今年は14頭立てのため17番と18番は該当馬なしとなっているが、それぞれの過去を振り返ってみよう。

 まずは12番。これまで36頭も走りながら、95年のヒシアマゾン、16年のサウンズオブアースの2着が最高着順。05年には凱旋門賞馬のバゴが8着、15年には2番人気のゴールドシップが10着に沈んでいる。

 続いて17番だ。こちらは15頭が走って2着1回、3着2回の複勝率20%。アベレージは決して悪くない。唯一の2着は12年のオルフェーヴルで、ジェンティルドンナにハナ差及ばずの惜敗だった。また、16年はシュヴァルグラン、昨年はスターズオンアースが3着となっている。

 最後に18番。大外枠とあって出走は僅かに11頭だが、それにしても馬券圏内ゼロというのは寂しい。過去最高は07年のデルタブルースの5着。これまでで最も人気を集めたのは09年のスクリーンヒーローの4番人気(13着)だから、有力馬が入ることが少なかったとも言えるが、距離ロスもあるので不利な枠であることは間違いない。

 今年は12番にソールオリエンス(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)が入った。昨年の皐月賞馬が「史上初」の勝利を挙げられるか、その走りに注目したい。