L.A.B.ゴルフは、アダム・スコット(オーストラリア)がツアーで初めて同社のディレクテッド・フォースパターを使用した2019年、突如として世に知られるようになった。独特の見た目とテクノロジーを持つパターは人々の注意を引き、以降、同社は2…

L.A.Bゴルフの最新パター OZ.1コレクション(提供L.A.Bゴルフ)

L.A.B.ゴルフは、アダム・スコット(オーストラリア)がツアーで初めて同社のディレクテッド・フォースパターを使用した2019年、突如として世に知られるようになった。独特の見た目とテクノロジーを持つパターは人々の注意を引き、以降、同社は2種類のゼロトルク設計のメッツとリンクシリーズを送り出してきた。そのL.A.Bが今回、スコット設計で同社初のフェースインサートを装着したOZ.1コレクション(2シリーズ)をリリースした。

OZ.1パターの注目点は以下の通りである。

OZ.1パター(提供L.A.Bゴルフ)

1.スコットの影響

2023年のOZ.1製作開始にあたり、PGAツアー14勝のスコットは自身の見識を提案した。お気に入りのスポーツカーにインスパイアされたデザイン的特徴を備えた、より伝統的なマレット型に寄せる考えを示し、開発チームに半月型でソリッドなボディ構造を持つパターの開発を促した。

L.A.B.ゴルフCEOのサム・ハーン氏は、「アダム・スコットとの共同作業は、我々のチームにとって刺激的でやり甲斐のあるプロセスとなりました。PGAツアーで最も経験豊富で敬われている選手の一人から形状、打感、音などパフォーマンスに関するニュアンスについて、極めて貴重な見識を得ることができました」と語った。

スコットは9月に、このパターのプロトタイプを使用するところを初めて目撃された。その後、「プレジデンツカップ」でスコットのチームメートだったアン・ビョンフン(韓国)らのツアー選手もOZ.1を使うようになった。

L.A.Bゴルフのパターで初めてインサートが採用された(提供L.A.Bゴルフ)

2.初のインサート

OZ.1コレクションは、L.A.Bゴルフで初めてインサートを備えたパターだ。スタンダードモデルはシングルピースで作られているものの、OZ.1iモデルは、フライミルドされた溝の深さが中程度のステンレス鋼インサートがアルミボディに機械的に接着されている。モデル名の“i”は“insert”に由来し、このインサートはより硬い打感、ボール初速の速いオプションとなる。

3.広がったカスタム化の幅

他のモデルと異なり、OZ.1とOZ.1iカスタムパターには新たに0度のシャフト前傾オプションが導入された。これにより、アドレスでシャフトを垂直にして構えるオプションが加わり、これまでのモデルのようにグリップを前傾させる制限がなくなった。

また両モデルとも2度のシャフト前傾オプションがあり、カスタム版では長さ、ライ角、ヘッド重量、色、アライメントのマーキング、シャフト、グリップのオプションもある。

通常版は最も一般的なライ角である69度に調整され、長さは33、34、35インチから選択可能なマットブラック仕上げになっている。

一方で、L.A.B.ゴルフはスコットを影響力や、2013年「マスターズ」制覇を称えて、OZ.1の記念モデルを発表した。マスターズカラーでもあるグリーンのバージョンで彼の母国オーストラリアの伝統に敬意を評し、ソールにクリーム色でカンガルーのグラフィックがあしらわれている。裏地が羊毛でできたシーマスゴルフのヘッドカバー付きで、スコットが世界中で挙げた32勝にちなみ、32 L.A.B.ゴルフのロゴが入っている。

スコット記念モデルは発売中。L.A.B.初のインサートが装着された通常版とカスタムモデルのOZ1iは12月、OZ.1のカスタム版と通常版は1月に発売予定。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)