◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 初日(21日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇曇り(観衆1584人)桑木志帆がツアー“年間”最多記録となる13個目のイーグルを奪取した。3つ目のバーディを…
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 初日(21日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇曇り(観衆1584人)
桑木志帆がツアー“年間”最多記録となる13個目のイーグルを奪取した。3つ目のバーディを奪った直後の後半11番(パー5)、残り226ydから3Wで2オンに成功。「しっかり狙って打てた」というピン奥からの6mを流し込んだ。
コロナ禍で統合された2020-21年シーズンで勝みなみが記録した13個に並んだ形だが、試合数は勝の47試合に対し、桑木はこれが36試合目。単年では23年の川岸史果(12個)を上回った。13番(パー5)でも残り242ydから2オンしてピンそば2.5mと絶好機を演出。惜しくも2パットのバーディにとどまったものの、9番(パー5)でも2打でグリーンに届かせてバーディにつなげている。「去年2オンが無理だったホールでも、しっかり2オンできている。そこは大きい」と成長を感じられることがうれしい。
そもそも、初出場で21位だった昨年の宮崎CCでは4日間で一度もアンダーパーを出せなかった。左ドッグレッグのホールも多く、持ち球の右に曲がるフェードでは「どうしていいか分からないところもあった」と攻めにくさを感じる場面があったという。継続的なトレーニングにクラブセッティングもマッチして平均飛距離が昨季の239.46yd(44位)から249.53yd(17位)と10yd超も伸びたこと、フェードの曲がり幅も小さくなったことで戦える手応えもある。
悲願の初優勝を含む2勝を挙げて乗り込んだシーズン最終戦。ちょうど現在の世界ランキング75位は米ツアー最終予選会の目安となるポジションで、来季はいよいよ海外メジャー参戦の機会を増やすためにも、さらにランクを上げていきたいと意気込む。国内メジャー制覇で3年シードを獲得できれば、興味を示す将来の海外挑戦にもプラスに働く。
会心のボギーなし「66」で6アンダー首位発進。初の国内メジャータイトルへ最高のスタートとなったが、1打差2位には国内メジャー2連勝中の年間女王・竹田麗央がいる。さらに「でも、リオちゃんが…」と言ったのは、イーグル数について。竹田もこの日シーズン12個目のイーグルを決めており、自身との1個差をキープしている状況。強力なライバルが相手でも譲るわけにはいかない。(宮崎市/亀山泰宏)